ファッションディレクター 森岡 弘の「自分デザイン」入門 Vol.5
できるビジネスマンは年齢、立場、目的での「相応」の装いができる人。この連載では「上司」と「部下」に注目し、仕事で活きる身だしなみの極意に迫る。Vol.5は、本田技研工業のモータースポーツ部のお二人とともに堅すぎず好印象なタイドアップの仕方を考える。
話したのはこの3人

ファッションディレクター 森岡 弘さん
弊誌のビジネススタイルのご意見番。雑誌や広告のほか、政財界人のパーソナルスタイリングも手掛ける。
本田技研工業
【上司】モータースポーツ部 二輪課 課長 山名壮一さん(47歳)
1997年入社。’18年より現部署。世界でのバイクのレース活動に対し、Hondaとしてどう参戦するか戦略を立案。各種担当の部下達を束ねる。
【部下】モータースポーツ部 二輪課 チーフ 田幸陽一さん(36歳)
2006年入社。’16年より現部署。世界各地での二輪のモータースポーツ活動(バイクのレースなど)の運営・推進を担当。
堅すぎないタイドアップの決め方-部下編-

田幸さんから森岡さんへ
タイをするときは無地一辺倒でマンネリ気味です。
ブラウンスーツを活用し、タイドアップを柔らかく見せるべし
森岡氏(以下敬称略) お二人は二輪モーターのレース関係に携わっているそうですね。ドレスコードは堅くないそうですが、今回はあえてタイドアップを提案します。やはりタイはビジネスマンを格好良く見せますから。まずは田幸さん、宜しくお願いします。
田幸氏(以下敬称略) はい、宜しくお願いします。
森岡 普段も今日のような格好ですか?
田幸 実は社内ではタイは外していることが多いです。タイドアップするのはスポンサーの元へ行くときですね。