脚本(ドラマ)なスーツを演じたら。
名バイプレーヤーが物語のある主役スーツを纏い、演じる。 人情味溢れる庶民から悪党まで、どんな役柄にもはまり、味のある人物を演じる俳優がもし、物語のあるスーツを纏ったら、どんなキャラクターが現れるのだろうか? 日本を代表する名バイプレーヤーが、名だたるブランドのスーツを脚本に見立てて演じる——。非日常の物語がいま、リアリティを帯びる。

遠藤憲一 × GIORGIO ARMANI で「スパイ」になる。
映画とジョルジオ アルマーニは、密接な関係にある。『アメリカンジゴロ』や『アンタッチャブル』など多くの名作の衣装を、アルマーニが手掛けてきた。ジゴロで見せた肩の力の抜けたスタイルはまさにアルマーニの美学を象徴し、自然体の優美を世界へ説くこととなった。さてこの度、俳優・遠藤憲一が着た”衣装”は、スリムな美シルエットを描くスーツと、ベルベットのロングコート。これらを纏い、スパイを演じる遠藤氏の視線の先には大統領がいる。そのエリートスパイ像に、神経質なイメージはない。滲むのは、大人の”余裕”が醸し出す優雅さだった。