
日本相撲協会に所属する「千賀ノ浦部屋」を応援する不定期コラム。左から貴景勝、隆の勝、貴源治、貴ノ富士。

千賀ノ浦部屋を応援するコラムの第2回は、1月場所の千秋楽パーティを兼ねた「新生千賀ノ浦部屋披露会」のレポートをお届けます。パーティの様子をレポートする前に、少し1月場所をふり返ります。
千秋楽の結びの一番、貴景勝対豪栄道の取組
1月場所は14日目を終えて関脇・玉鷲が12勝2敗、関脇・貴景勝が11勝3敗。貴景勝が初優勝した先場所に続いて、最後まで優勝争いが続く展開となったので、両国国技館は大変な盛り上がりだったでしょう。
結果は……先に土俵に上がった玉鷲が遠藤を突き落として優勝を決めました。結びの一番の前に貴景勝は優勝の可能性がなくなりました。そして結びの一番、貴景勝対大関・豪栄道の取組。私はパーティへ向かう車の中でこの取組を観ていましたが、豪栄道が押し出しで貴景勝を破りました。
32歳の豪栄道と22歳の貴景勝は相撲の名門・埼玉栄高校の先輩・後輩の関係です。豪栄道が大関として、また高校の先輩としての意地を見せたように思います。「そう簡単に大関にはさせないよ」と……。貴景勝は相当悔しい思いをしたでしょう。
貴景勝は11勝4敗で初の技能賞を獲得。大関昇進の目安となる、直近3場所で計33勝となりましたが審判部による協議の結果、大関昇進は見送りとなりました。
ちなみに玉鷲の34歳2か月での優勝は、年6場所制になった昭和33年以降で史上2番目の年長優勝とのこと。さらに初優勝を飾ったその日に、第二子が誕生したというから驚きです!