手紙 心が伝わる風情と作法
ありがとう お疲れ様――
これらの言葉は、メールで頻繁にやりとりされるが、手書きにするとニュアンスが変わる。温かく伝わる。
最近手紙を書いた人はどれくらいいるだろうか。
それが御礼でもお詫びでも始末書でも、書くときは緊張するし、マナーも気になる。
とはいえマナー本の定型文を並べただけでは、機械的で落ち着かない。
(お詫びや始末書以外)片手でメッセージを送れる時代だからこそ、「生」な熱い思いを伝えられたら、不可能が可能になることもあるかも。
言葉と道具。思いを伝える手段における、いろんな引き出しを開けてみるとしよう。

道具も手紙のうち。
普段、言葉にできない想いや、相手を気遣う心を文字に託す手段である手紙。
そこにもう一つ深い想いを伝えたい時に、文字を綴る道具にも気を遣えたらどんなに素敵だろうか。選ぶ便箋の趣味嗜好、インクの色、筆圧……
あらゆるポイントで自分の個性が映し出されるのだ。