オーダーで使える「基本ディテール」はこれだ

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スーツのオーダーをするときによく聞くディテールの用語がわからない

A.覚えておきたい基本ディテールを紹介

スーツオーダーの際に会話に出てくるディテール用語。知らない言葉がオーダーの際に出てくると、ついつい知ったかぶりをしてしまうことはないだろうか。今回は、これだけ覚えておけば安心という用語を厳選しそれらのディテールの簡単な解説を添えて紹介する。

フロントダーツ

フロントダーツ

ポケットからバストの上部にかけて入れられた、ボディのシェイプや立体感を出すために入れられた、前身頃の縫い目のことを言う。

 

被せ襟

被せ襟

首元のラインに合わせて、かぶせるようにしてつけた、後付けの襟のこと。丁寧な仕立ての高級服に、多く見られる仕様だ。

 

のぼり襟

のぼり襟

上襟の部分が首のカーブに沿って美しく上方に登っていくさま。職人の丁寧なアイロンワークによるクセ付けによって、形成がなされる。

 

チーループ

チーループ

ラペル裏側にあり、フラワーホールの下についているループ。元々は、ラペルに切り花を挿すときに、その花の茎を止めるためのもの。

 

ゴージライン

ゴージライン

上襟と下襟が接する部分の縫い線のこと。立ち襟の頃の名残と言われている。ゴージラインが低いと、よりクラシックな印象になる。

 

バルカポケット

バルカポケット

バルカ(小舟)のような丸いラインの胸ポケット。ナポリ仕立てのジャケットの特徴で、人体の胸の膨らみに沿った形になっている。

 

ウェルトポケット

ウェルトポケット

ジャケットの胸ポケットの代表的な意匠。ふち飾りの細長い当て布(ウェルト)をつけたことが、この名前の由来と言われている。

 

マニカカミーチャ

マニカカミーチャ

ナポリ仕立て服によく見られる仕様で、イタリア語で「シャツ袖」を意味する。袖山に特有の縦線が生まれる。雨降らし袖と呼ばれることも。

 

ビルトアップショルダー

ビルトアップショルダー

袖付けの際に、ボディ側よりアーム側の直径を大きくとることで、いせ込んで身頃と縫い合わせ、袖山を大きく盛り上げた肩線のこと。

 

本切羽

本切羽

袖口に切り込みがあり、袖ボタンの開閉ができるよう(本開き)になっている袖口の仕様。上質なスーツの代名詞的ディテールである。

 

Dカン

Dカン

ポケットの端などに施される、綻び防止の止め縫いの一種のこと。アルファベットのDの形をしていることから、この名がついた。

 

大見返し

大見返し

表地を大きくとりまわし裏地とした仕様のこと。特に裏地をとらない一枚仕立ての場合や、軽やかに仕上げるときに用いられることが多い。

 

お台場仕立て

お台場仕立て

ジャケットの裏地のポケットの周りを、表地が囲んでいる仕様。お台場(砲台)の形に似ていたことが、この名前の由来とされる。

2025

VOL.345

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