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調速機構を常に水平に保つ重力に打ち勝つジンバル機構
独自のゼログラビティ機構で高精度スタイルをキープ
時計は姿勢差や傾ける方向によって精度に違いが生まれる。なぜならそこには重力が存在するからだ。この重力が時計精度に与える影響を解消するための方法として最初に生み出されたのが、アブラアン-ルイ・ブレゲが発案したトゥールビヨンであることはいうまでもない。だが、ゼニスはこれとは異なるアイデアで重力に対抗する手段を打ち出した。それが“グラビティコントロール”である。
ゼニスが提案する“グラビティコントロール”とはどのようなものか? トゥールビヨンはケージと呼ばれる“籠”にテンプなどの調速脱進機を収め、これを丸ごと常に回転させることで重力の影響を減少させる仕組みである。一方、ゼニス「デファイ ゼロG サファイア」では、調速脱進機の周囲に複数のフレームを配したジンバルを取り付け、この外枠だけが1つの軸を中心に回転し続けることにより、中心に据えられた機構の水平位置が保たれるシステムを採用。これは航空機などに搭載する計測器「ジャイロスコープ」に由来することから“ジャイロスコープ式”とも呼ばれる。そして本作のジャイロスコープモジュールでは、徹底的なスケルトン化とともに、従来の30%まで小型化されているのも特徴だ。
内部にはエル・プリメロをベースに、手巻き3針に変更したCal.8812 Sを搭載。名機譲りのハイビートが高精度に貢献し、スケルトン化によって6時位置のグラビティコントロール機構を文字盤側から見ることができる。また、ゴールドベースのオフセンター文字盤には、メテオライトやアヴェンチュリンといった貴石のほか、グラン・フーエナメルのモザイクを手作業で施している。さらにサファイアクリスタル製のケースや裏蓋を採用したことで、まるで宇宙空間に浮かぶかのような無重力機構と美しいデザインが時計のあらゆる方向から楽しめるのもうれしい。
この機構が凄い!
【Point 1】
ジャイロスコープモジュールで水平位置を保つ本作は“グラビティコントロール”と呼ばれるジャイロスコープモジュールを採用。文字盤6時位置の自動調整式グラビティコントロールモジュールは、テンプやアンクルなどの調速機構にジンバルが取り付けられ、時計がどの位置にあっても常に水平が保たれる。
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【Point 1】
ジャイロスコープモジュールで水平位置を保つ
本作は“グラビティコントロール”と呼ばれるジャイロスコープモジュールを採用。文字盤6時位置の自動調整式グラビティコントロールモジュールは、テンプやアンクルなどの調速機構にジンバルが取り付けられ、時計がどの位置にあっても常に水平が保たれる。
【Point 2】
スケルトン化をアップさせ従来の30%に小型化最新作のジャイロスコープモジュールでは、ムーブメント全体のスケルトン化がいっそう進んだ。随所を徹底的に肉抜きすることで軽量・薄型化が図られた。これによって、当初のジャイロスコープモジュールのボリュームの30%までサイズダウンに成功している。
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【Point 2】
スケルトン化をアップさせ従来の30%に小型化
最新作のジャイロスコープモジュールでは、ムーブメント全体のスケルトン化がいっそう進んだ。随所を徹底的に肉抜きすることで軽量・薄型化が図られた。これによって、当初のジャイロスコープモジュールのボリュームの30%までサイズダウンに成功している。
【Point 3】
エル・プリメロベースの高速手巻きムーブメントゼニスが誇るハイビートムーブメント「エル・プリメロ」。これをベースにしたCal.8812 Sは、クロノグラフを取り除いた時分秒表示の3針仕様にアレンジされ、手巻きでありながら毎時3万6000振動のハイビートを実現。オリジナル同様の高精度・高性能を発揮する。
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【Point 3】
エル・プリメロベースの高速手巻きムーブメント
ゼニスが誇るハイビートムーブメント「エル・プリメロ」。これをベースにしたCal.8812 Sは、クロノグラフを取り除いた時分秒表示の3針仕様にアレンジされ、手巻きでありながら毎時3万6000振動のハイビートを実現。オリジナル同様の高精度・高性能を発揮する。
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※表示価格は本書発売時(2023年9月1日現在)の税込み価格です