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6本のレトログラード秒針が10秒ずつリレーして計測
秒針と置き換えた櫛歯が60秒を10秒ごとに分離
ピエール・ドゥロッシュは、2004年創業の若き時計メゾンではあるが、技術力の高さは折り紙付きだ。何故なら創業者であるピエール・デュボア氏は、実力派ムーブメント会社デュボア・デプラ社のジェラルド・デュボア前CEOの長男だからだ。名だたる時計ブランドに、クロノグラフや永久カレンダー、ジャンピングアワーなど多様なモジュールを提供しているデュボア・デプラ社の技術力をバックボーンとし、独創的な機構が備わるモデルの数々を世に送り出してきた。
このモデルも、デュボア・デプラ社製ムーブメントを搭載。ダイヤル中央の白い六角形プレートから伸びる6つの針は、どれもレトログラード秒針で、それぞれが10秒ずつをリレーするかのように進む。レトログラード機構の魅力を最大限に際立たせたこのメカニズムは、メゾンを象徴する1つとなっている。
ダイヤル中央にリング状に等間隔で6つのレトログラード駆動車を設置。各歯車には秒針を扇状に運針させる櫛歯が噛み合い、各櫛歯には帰零させるための板バネが備わる。これが10秒レトログラード×6のモジュールである。それを積むベースムーブメントは、一般的なセンターセコンドの自動巻き。秒針に代わってスリムな櫛歯を取り付け、それが60秒で1周しながら6つのレトログラード駆動車を順に動かしていく。各櫛歯は10秒で終点に至り、駆動車から噛み合いが外れると板バネの力で、フライバックする。6つの針が途切れることなく、正確に10秒ずつをリレーするよう、各歯車と櫛歯の歯数は、巧妙に計算されている。
外装は、ブラックPVDを施したチタンのミドルケースにSS製のラグを組み合わせ、白いベゼルはカーボン ナノチューブ由来の樹脂にセラミックを混ぜこんだ新素材itr²。3つの異素材が融合したケースもまた、革新的である。
この機構が凄い!
【Point 1】
デュボア・デプラ社製ムーブメントデュボア・デプラ社は、1901年に創業したムーブメント会社。モジュールを得意とし、特にクロノグラフと永久カレンダーのモジュールは、時計界で最も数多く用いられている。顧客の要望に応じてオリジナル機構を開発できる技術と設備を有する真の実力派だ。
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【Point 1】
デュボア・デプラ社製ムーブメント
デュボア・デプラ社は、1901年に創業したムーブメント会社。モジュールを得意とし、特にクロノグラフと永久カレンダーのモジュールは、時計界で最も数多く用いられている。顧客の要望に応じてオリジナル機構を開発できる技術と設備を有する真の実力派だ。
【Point 2】
6本の秒針がリレー式でレトログラードダイヤル中央の白いプレートの下と周囲に、6本のレトログラード秒針の動きを司る駆動 車と櫛歯、板バネが、ほぼ全容を見せている。時分針の下には、センターセコンド針と置き換えた細い櫛歯が隠れ、それが、リング状に置かれた6つの駆動車を順に動かしていく。
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【Point 2】
6本の秒針がリレー式でレトログラード
ダイヤル中央の白いプレートの下と周囲に、6本のレトログラード秒針の動きを司る駆動 車と櫛歯、板バネが、ほぼ全容を見せている。時分針の下には、センターセコンド針と置き換えた細い櫛歯が隠れ、それが、リング状に置かれた6つの駆動車を順に動かしていく。
【Point 3】
3つの素材からなるミックスケースPVDで黒染めしたミドルケースとホワイトセラミックを添加したitr2製のベゼルは極めて軽量。ベゼルの素材は極めて硬く、ケースバックにも同じ素材が使われている。ラグはSS製で左右をつなぐ円弧状のパーツ部分で、チタン製のミドルケースにビスでしっかり固定される。
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【Point 3】
3つの素材からなるミックスケース
PVDで黒染めしたミドルケースとホワイトセラミックを添加したitr2製のベゼルは極めて軽量。ベゼルの素材は極めて硬く、ケースバックにも同じ素材が使われている。ラグはSS製で左右をつなぐ円弧状のパーツ部分で、チタン製のミドルケースにビスでしっかり固定される。
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※表示価格は本書発売時(2023年9月1日現在)の税込み価格です