IWCで学ぶ
パーペチュアルカレンダーのしくみ
カムに切り込まれた溝の深さを読み取る

パーペチュアルカレンダーの最重要パーツ、それは4年分の月の大小をメモリーした48カ月カムだ。図では省略されているが、モジュール最外周の円形プレートには1日1コマ動くカレンダーリングが備わり、それが日付変更レバーと連動してレバーツメ3が日付車を1日に1歯送り、48カ月カムもその上の歯車によって回る。
48カ月カムは、溝間の距離と溝の幅を翌月までのカムの回転距離に合わせることで月末を記憶。その情報はレバーツメ1が読み取る。月末に達した際、レバーツメ1が48カ月カムの外周部にあれば日付歯車は1歯送られる。しかし溝に落ちると日付変更レバーは溝の深さに準じ大きく動き、浅い溝(月末が30日)なら2歯分、次に深い溝(2月29日)は3歯分、最も深い溝(2月28日)は4歯分、それぞれレバーツメ3がスネイルカムを押し回す
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