超複雑機構のしくみ①トゥールビヨンとは?

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ブレゲで学ぶ
トゥールビヨンのしくみ

調速・脱進機構を搭載したキャリッジが1分間で1回転

トゥールビヨンの複雑機構

最もベーシックな機械式ムーブメントは、香箱、二番車(分針が載る)、三番車、四番車(秒針が載る)、ガンギ車とアンクル(脱進機)、テンプの順に駆動力が伝達される。シンプルなトゥールビヨンも、三番車までの輪列は同じ。しかし三番車はキャリッジカナと噛み合って、これを回している。そして四番車は地板に固定され、脱進機を構成するガンギ車はキャリッジの外周に取り付けられている。ガンギカナは固定四番車と噛み合い、キャリッジの回転に伴いガンギ車は固定四番車に沿って公転すると同時に自転することで脱進機として機能する。

トゥールビヨンのしくみ
キャリッジにはガンギ車とアンクルとの重量バランスをとるためのウエイトが取り付けられている。完璧なバランスを保つように組み立てるのは非常に難しい。

固定四番車の上にキャリッジとテンプが重なり、中心からずれた位置に脱進機が備わるが、これらは完璧な重量バランスのもとでなければ、決して動かない。これがトゥールビヨンが複雑機構と呼ばれるゆえんだ。

 

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