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ボタンの代わりにベゼルを回して操作する初のクロノグラフ
名門との信頼関係で生まれたベゼル操作のクロノグラフ
1858年にシャルル・ロベールにより創設されたミネルバ社。1895年に懐中時計ムーブメントの製造を開始し、1908年には当時わずかなメーカーしか作りえなかったクロノグラフムーブメント(19/9CH)の開発に成功。1923年には世界初となる腕時計の手巻きモノプッシュクロノグラフCal.13.20を発表するなど、クロノグラフの名門として名を馳せた。また、同社を象徴する“V”字型ブリッジに加え、ひげゼンマイを自社製造できるメーカーとしても知られる。だが、1990年代後半以降は事実上休眠状態となり、2007年にリシュモン グループが買収。以降、同グループのモンブランとは親密な関係を築き、数多くの共同製作を行ってきた。
そんな両者の関係を示す新作が「1858 アンヴェールド タイムキーパー ミネルバ」だ。ミネルバの時計製造165周年、初の腕時計クロノグラフムーブメント誕生100周年を記念した本作最大の特徴は、ベゼルで操作する世界初のクロノグラフであること。通常はケースの2・4時位置にあるプッシュボタンはもたず、代わりに溝を施した回転ベゼルを回してスタート・ストップ・リセットを操る画期的機能を備える。このベゼルは誤操作を防止する一方向回転式となり、1周あたり30ジャンプ/ステップが行えるため、1回転で10回の異なる計測が可能となる。
内部に搭載するのは自社製の手巻きCal.MB M13.21。ミネルバが1923年に開発した歴史的キャリバー13.20の設計を受け継いだモノプッシュクロノグラフムーブメントで、シースルーバック越しに見える精緻な機構やジャーマンシルバーブリッジの装飾もじつに美しい。さらに1940〜60年代のミネルバ製クロノグラフをモチーフにしたブルー文字盤には、1000m・400m・200mベースの3つのタキメーターがあしらわれ、そのレトロデザインとともに名門の歴史が堪能できる。
この機構が凄い!
【Point 1】
ひげゼンマイも自社製造できるミネルバ1858年に創業した時計&ムーブメントメーカーのミネルバ。名作クロノグラフキャリバーのほか、象徴的な“V”字型ブリッジなどを開発。また、時計界でも数少ないひげゼンマイが自社で製造できるメーカーでもある。現在はリシュモン グループの傘下となる。
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【Point 1】
ひげゼンマイも自社製造できるミネルバ
1858年に創業した時計&ムーブメントメーカーのミネルバ。名作クロノグラフキャリバーのほか、象徴的な“V”字型ブリッジなどを開発。また、時計界でも数少ないひげゼンマイが自社で製造できるメーカーでもある。現在はリシュモン グループの傘下となる。
【Point 2】
スタート・ストップ・リセットは回転ベゼルを回して操作本作には通常のクロノグラフに備わるプッシュボタンはなく、スタート・ストップ・リセット操作は溝付きベゼルを回転することで行う。1度回すとクロノグラフが始動し、2度目で停止、3度目で針がリセット。誤操作を防止するためベゼルは一方向回転式となる。
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【Point 2】
スタート・ストップ・リセットは回転ベゼルを回して操作
本作には通常のクロノグラフに備わるプッシュボタンはなく、スタート・ストップ・リセット操作は溝付きベゼルを回転することで行う。1度回すとクロノグラフが始動し、2度目で停止、3度目で針がリセット。誤操作を防止するためベゼルは一方向回転式となる。
【Point 3】
クロノグラフ自体の設計は100年以上前のものを利用初の腕時計型クロノグラフムーブメントの誕生100周年を記念したこのモデル。搭載するCal.MB M13.21は、ミネルバが開発した手巻きモノプッシュクロノグラフCal.13.21を踏襲して製作。オリジナル構造はそのままに、新素材を用いて現代アレンジした。
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【Point 3】
クロノグラフ自体の設計は100年以上前のものを利用
初の腕時計型クロノグラフムーブメントの誕生100周年を記念したこのモデル。搭載するCal.MB M13.21は、ミネルバが開発した手巻きモノプッシュクロノグラフCal.13.21を踏襲して製作。オリジナル構造はそのままに、新素材を用いて現代アレンジした。
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※表示価格は本書発売時(2023年9月1日現在)の税込み価格です