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スピードも回転方向も異なるすれ違うダブルトゥールビヨン
ダイナミック回転を実現する月産1本限定の超複雑機構
19世紀に活躍した時計師ルイ・モネ。史上初とされるクロノグラフを製作したほか、複雑機構の天文時計を数多く手がけ、さらに彫刻家・建築家としても非凡な才能を発揮したことで知られる。そんな天才時計師の名を冠し、2004年にスタートしたルイ・モネは、新興ブランドにもかかわらず、当初から複雑系のハイエンドモデルを数多く世に送り出してきた。その技術力の高さを証明するコンプリケーションが「アストロネフ」である。
一般的なトゥールビヨンは、文字盤の6時位置などに固定されたキャリッジが自転を行うことで、重力による影響を最小限に抑える。ところが本作では、キャリッジが1分で1回転するのはもちろん、2つのトゥールビヨンが棒状のパーツに取り付けられ、高低差をつけてそれぞれが逆方向に文字盤を周回するのだ。
各々のトゥールビヨンは回転方向だけでなく回転スピードも異なる。上側は時計回りに5分で1回転、下側は反時計回りに10分で1回転。これにより3分20秒ごとにトゥールビヨンが上下で重なり、1時間につき18回すれ違う計算に。お互いが自転しながら文字盤上を周回し、定期的に交わり合うダイナミックな光景はまさに圧巻としか言いようがない。
徹底的にスケルトナイズされたキャリッジの重さはわずか0.25g。その回転速度を一定に保つため、中央の極太の円柱を挟んだ反対側には0.4gの18Kゴールド製バランサー(重り)を備える。また、ケース裏には独自のファンクションセレクターも装備。これを切り替えることで、リューズを引き出すことなく巻き上げと時刻調整の操作が可能になる。
内部には471個のパーツからなる手巻きキャリバーLM105を搭載。開発に3年の年月が費やされ、ひと月に1個しか生産できないという。それも納得の超絶機構を擁したダブルトゥールビヨンだ。
この機構が凄い!
【Point 1】
高低差をつけてそれぞれ逆回転するトゥールビヨン文字盤中央の柱を軸に、異なるスピードでそれぞれが逆回りに周回する2つのフライングトゥールビヨン。それらは高低差をつけて設置されているため、互いにぶつかり合うことはない。2つの香箱が動力源となり、各々のトゥールビヨンにエネルギーを供給する。
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【Point 1】
高低差をつけてそれぞれ逆回転するトゥールビヨン
文字盤中央の柱を軸に、異なるスピードでそれぞれが逆回りに周回する2つのフライングトゥールビヨン。それらは高低差をつけて設置されているため、互いにぶつかり合うことはない。2つの香箱が動力源となり、各々のトゥールビヨンにエネルギーを供給する。
【Point 2】
回転速度を一定に保つ18金製のバランサー上側のトゥールビヨンは時計回りに5分で1回転、下側は反時計回りに10分で1回転。また、トゥールビヨンのキャリッジ自体も60秒で1回転する。キャリッジの回転速度を保つため、それぞれ反対側には金無垢製の重りを取り付けてバランスをとっている。
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【Point 2】
回転速度を一定に保つ18金製のバランサー
上側のトゥールビヨンは時計回りに5分で1回転、下側は反時計回りに10分で1回転。また、トゥールビヨンのキャリッジ自体も60秒で1回転する。キャリッジの回転速度を保つため、それぞれ反対側には金無垢製の重りを取り付けてバランスをとっている。
【Point 3】
リューズを引かずに巻き上げと時刻調整ケースバックには、リューズの巻き上げと時刻調整の機能を切り替えるファンクションセレクターを装備。扇型のセレクター内でワンタッチでの切り替えが可能に。この機能により、通常のモデルのようにリューズを1段または2段引きして操作する必要はない。
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【Point 3】
リューズを引かずに巻き上げと時刻調整
ケースバックには、リューズの巻き上げと時刻調整の機能を切り替えるファンクションセレクターを装備。扇型のセレクター内でワンタッチでの切り替えが可能に。この機能により、通常のモデルのようにリューズを1段または2段引きして操作する必要はない。
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※表示価格は本書発売時(2023年9月1日現在)の税込み価格です