セミ複雑機構のしくみ⑨アニュアルカレンダーとは?

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アニュアルカレンダーのしくみ

同軸上にある2つのフィンガーで2・4・6・9・11月を早送り

アニュアルカレンダーには月の大小を判別するため、月表示が不可欠である。月表示を送るのは、1年で1周する12の歯を持つ月星車【8】。それと重なる31歯の日車【5】が、24時間車【9】の同軸に設置した二層構造のフィンガーの内、下側の【7】で1日に一度送られることで、デイトディスクをを31日まで順に進める。

さらに日車【5】にはイルカ型の月表示ロッキングアーム【3】が載り、月星車【8】と同期して1年で1周する小の月となる位置に5つの突起をもつ月識別カム【1】が重なる。小の月の月末には月識別カム【1】の突起の上に、月表示ロッキングアーム【3】の突起【2】が乗り上げ、もう1つの突起【4】がフィンガー【6】に当たり、日車【5】を1歯回す。続いて通常の日送り通り、フィンガー【7】が日車【5】を1歯回すため、合計2日分デイトディスクが進められ、31日の表示がキャンセルされる。

アニュアルカレンダー機構
アニュアルカレンダーのしくみ
デイトディスクの10の左下に日車と月表示ロッキングアームが確認できる。月表示ロッキングアームは、特徴的な形状からドルフィンとの愛称をもつ。
 

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2025

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