ジャンピングアワーのしくみ
60分周期のスネイルカムとレバーが連動し、アワーディスクを動かす
前述したようにジャンピングアワーはデイト表示に似るが、しくみははるかに複雑だ。キーパーツは、レトログラードにも登場したスネイルカムとそれに連なる時星車、そしてジャンピングレバーである。
スネイルカムは分針と連動して60分で1周するが、その上に載る時星車は連動せず停止したまま。そして時星車の外側には、アワーディスクを動かす輪列が構築されている。ジャンピングレバーの中央に取り付けたツメは、スネイルカムの外縁をなぞる。正時から60分が経過すると、ツメがスネイルカムの頂点に達し、その後、カムの段差に落ち込み、ジャンピングレバーを大きく動かし、送りヅメが時星車を1歯分進め、アワーディスクの数字を切り替える。
送りヅメは、正時にしか時星車に接しないから、その間、アワーディスクが動くことはない。


※画像はレゼルボワールのものではありません。
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