パテック フィリップで学ぶ
ワールドタイムのしくみ
独立したプッシュボタンで時針と2つのディスクを一斉送り
時針車【11】には12歯の時星車【10】が載り、その上に歯車【9】が固定されている。時星車【10】は歯車【5】に、歯車【9】は一方向にしか駆動力が伝達しない鋸の刃状の傾いた歯型をもつ鋸歯車【4】の下の歯車【5】に連結。鋸歯車【4】の上の歯車【3】が時針と連動して、24時間ディスクを左回りに進める。
ローカルタイム(現地時間)の設定を、ボタン操作で実現したキーパーツは、二股に分かれたダブル・コレクター・アーム【2】。プッシュボタン【1】を押すと、12時方向に延びる都市名リングセット用ダブル・コレクター・アーム【8】が動き、都市名リング用ジャンパー【7】の助力で都市名を一都市左回りに送る。と、同時に6時方向にある時刻合わせ用ダブル・コレクター・アーム【6】も動き、レバーの先の爪が鋸歯車【4】を回し、時星車【10】を1歯送り、それに伴い主時針と24時間リングは1時間進む。

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