A.ランゲ&ゾーネで学ぶ
アウトサイズデイトのしくみ
1の位と10の位の各ディスクを個別に特殊なプログラム車で動かす
通常の日付表示は、1~31の数字が備わる日付ディスクを1日に1度順に送っている。これを司るのが、時針を動かす筒カナと連動し、24時間で1周する日送り車だ。
アウトサイズデイトも同様に筒カナを起点とするが、1の位のディスクは1日に1度、10の位の十字プレートは10日毎に動かせば済む、わけではない。何故なら十字プレートの3は、30日と31日の2日間しか必要とせず、1の位のディスクの1は、31日と1日の2日間連続で表示する必要があるからだ。そこで各位のディスクの送りを正確にコントロールする、特殊な歯車間隔をもつプログラム車を考案。十字プレートのプログラム車に備わる4つの歯は、3から0に送る歯は2日分、他10日分の間隔になっている。また1の位のプログラム車は、1が連続して表示されるよう2に送る歯の間隔を広げた。


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