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シグネチャーの多軸トゥールビヨンを薄型のデュオムーブメントで実現
自社製の革新機構を融合した両面仕様コンプリケーション
2004年、ジャガー・ルクルトは新たなトゥールビヨンの開発に挑む。その目的はテンプと脱進機が起こしうる位置の誤差を解決することで、そのためにテンプと脱進機をあらゆる位置において2軸で回転させる装置を開発しようとした。こうして誕生したのがジャイロトゥールビヨンであり、多軸で立体的に回転する複雑機構は時計にかつてない精度をもたらした。同社時計製造史上の最高傑作ともいわれるこのジャイロトゥールビヨンを、角型時計の傑作レベルソに搭載した第4のモデルが「レベルソ・ハイブリス・アーティスティカ キャリバー179」だ。
本作のジャイロトゥールビヨンには、超軽量なチタン製ケージとボールベアリングに取り付けられ、より円滑な回転を実現するペリフェラル・キャリッジを採用。内側のトゥールビヨンケージは垂直方向に16秒で1回転、ペリフェラル・キャリッジは水平方向に1分間で1回転する。それぞれ異なる速度で直角に回転する姿が今なお斬新な一方、全体の厚みを13.63mmに抑えたため着け心地もよい。
また、その中枢部では、ブルーの半球状ひげゼンマイとダブルアンクルが精緻に作動する様子が見える。球体のキャリッジに適合する半球状のひげゼンマイは、洗練されたデザインとともに高度な効率性を実現。また、特徴的なダブルアンクルの形状は空気抵抗を減らし、時計の精度をより高めるよう設計されている。
さらに本作は、レベルソの画期的な反転ケース構造を活かしたダブル文字盤仕様に。表面は12時間表示、裏面は24時間表示の第2時間帯を備え、2つのムーブメント搭載により、表と裏で異なるタイムゾーンを表示。金細工の格子模様入りブルーラッカー、スケルトンの各デザインも魅力的で、どちら側からもジャイロトゥールビヨンが観賞できる。同社の革新性を1本に凝縮したモデルなのだ。
この機構が凄い!
【Point 1】
異なる速度で回転するジャイロトゥールビヨンチタン製ケージとボールベアリング機構を採用したペリフェラル・キャリッジを含み、計123パーツで構成される多軸のジャイロトゥールビヨン。垂直方向は1周16秒、水平方向は1周60秒と互いに異なる速度で回転し、2つの回転軸により立体的な回転を行う。
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【Point 1】
異なる速度で回転するジャイロトゥールビヨン
チタン製ケージとボールベアリング機構を採用したペリフェラル・キャリッジを含み、計123パーツで構成される多軸のジャイロトゥールビヨン。垂直方向は1周16秒、水平方向は1周60秒と互いに異なる速度で回転し、2つの回転軸により立体的な回転を行う。
【Point 2】
半球状ひげゼンマイとダブルアンクルムーブメント心臓部のテンプに備わるひげゼンマイは、通常のフラットなタイプではなく、ブルーの半球状のものを採用。また、特徴的な形状のダブルアンクルも取り入れ、どちらもジャイロトゥールビヨンの効率を高めることで、精度向上に大きな貢献を果たす。
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【Point 2】
半球状ひげゼンマイとダブルアンクル
ムーブメント心臓部のテンプに備わるひげゼンマイは、通常のフラットなタイプではなく、ブルーの半球状のものを採用。また、特徴的な形状のダブルアンクルも取り入れ、どちらもジャイロトゥールビヨンの効率を高めることで、精度向上に大きな貢献を果たす。
【Point 3】
表と裏の文字盤で異なるタイムゾーンスライド式反転機構により、文字盤の表と裏が反転するレベルソ特有のケース。内部には薄型デュオムーブメントが搭載され、表側は12時間表示、裏側は第2時間帯の24時間表示と、表裏で異なるタイムゾーン表示が可能に。さらに表裏で異なるデザインも味わえる。
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【Point 3】
表と裏の文字盤で異なるタイムゾーン
スライド式反転機構により、文字盤の表と裏が反転するレベルソ特有のケース。内部には薄型デュオムーブメントが搭載され、表側は12時間表示、裏側は第2時間帯の24時間表示と、表裏で異なるタイムゾーン表示が可能に。さらに表裏で異なるデザインも味わえる。
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※表示価格は本書発売時(2023年9月1日現在)の税込み価格です