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DNAのペリフェラル技術を3つの複雑機構に応用
独自機構が多彩なメリットを生む極上コンプリケーション
カール F.ブヘラと聞いてすぐに思い浮かぶのが“ペリフェラル”ではないだろうか。2008年に同社が開発し特許を取得したペリフェラル自動巻きシステム。その採用モデルを最初に裏返して見たときは衝撃的だった。なぜなら、自動巻き時計に必ずあるはずのローターがそこになかったからだ。実際にはなかったのではなく、ローターはボールベアリング機構でムーブメント外周を回転する“隠れた”リング式だったのだ。このペリフェラルテクノロジーを自動巻きローターのみならず、ミニッツリピーターやトゥールビヨンにも取り入れたのが「マネロ ミニッツリピーター シンフォニー」である。
まず、ミニッツリピーターでは、チャイムのビートを決めるレギュレーターにペリフェラルを採用した。このパーツを3つの低摩擦性セラミックボールベアリングを介して文字盤側に取り付け、2本のアームが回転とともに開き、鳴り終わるとオリジナルポジションに戻る様子が見える。また、ゴングと連動するスケルトン状のハンマーも、文字盤の下側に配した開口部から眺めることができる。
そして同じく、12時位置のトゥールビヨンキャリッジを3つのセラミックボールベアリングが支える。これにより通常のキャリッジに備わるブリッジをもたず、まるで浮いているように回転することから独自の「フローティングトゥールビヨン」が実現。さらにこのトゥールビヨンは回転中に停止させることができ、リューズを引くとケージがロックされて秒単位で調整することも可能となるのだ。
搭載するCal.CFB MR3000はもちろんペリフェラルローターを採用するため、シースルーバックを通して裏側からも2つの複雑機構をばっちり眺めることが可能。ブランド独自のペリフェラル技術が機能性向上とともに、他にない個性やデザインにも貢献した1本なのである。
この機構が凄い!
【Point 1】
ペリフェラル式で動かすチャイム用レギュレーター文字盤6時位置に見えるのがペリフェラルレギュレーター。ミニッツリピーターのチャイムのビートを調整するレギュレーターをセラミック製ボールベアリングで支えて回転させる。これをあえて見せるように文字盤上に設置したのがカール F.ブヘラのこだわり。
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【Point 1】
ペリフェラル式で動かすチャイム用レギュレーター
文字盤6時位置に見えるのがペリフェラルレギュレーター。ミニッツリピーターのチャイムのビートを調整するレギュレーターをセラミック製ボールベアリングで支えて回転させる。これをあえて見せるように文字盤上に設置したのがカール F.ブヘラのこだわり。
【Point 2】
ボールベアリングで支えるトゥールビヨンキャリッジ外周を3つのボールベアリングで支えて回転させる「フローティングトゥールビヨン機構」。機構を支えるブリッジがなく、浮いているように見えることからこの名で呼ばれる。セラミック製ボールベアリングにより、安定性と正確な回転が確保される。
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【Point 2】
ボールベアリングで支えるトゥールビヨン
キャリッジ外周を3つのボールベアリングで支えて回転させる「フローティングトゥールビヨン機構」。機構を支えるブリッジがなく、浮いているように見えることからこの名で呼ばれる。セラミック製ボールベアリングにより、安定性と正確な回転が確保される。
【Point 3】
ムーブメントに干渉しないペリフェラルローターカール F.ブヘラが開発し、ブランドの象徴となる両方向巻き上げ式ペリフェラルローター。ムーブメント外周を回転するリング型ローターが高効率な巻き上げを行うだけでなく、それがプレート上を覆わないため、自動巻きながら美しい姿がしっかり観賞できる。
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【Point 3】
ムーブメントに干渉しないペリフェラルローター
カール F.ブヘラが開発し、ブランドの象徴となる両方向巻き上げ式ペリフェラルローター。ムーブメント外周を回転するリング型ローターが高効率な巻き上げを行うだけでなく、それがプレート上を覆わないため、自動巻きながら美しい姿がしっかり観賞できる。
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※表示価格は本書発売時(2023年9月1日現在)の税込み価格です