見た目の印象を整える根本ケア
ヒゲ剃りの基本ポイントとは?
永久脱毛でもしない限り、程度の差こそあれヒゲ剃りは男性にとってほぼ毎日、行う儀式。男性美容研究家の藤村 岳さんに今さら聞けないシェービングの基本を聞いてみた。自分に最適なヒゲ剃り法を見つけよう!

電気シェーバー(ドライシェーブ)とT字カミソリ(ウェットシェーブ)、それぞれの良さとは?
中高生の頃にインターネットがなかったM.E.世代だと父親などがやっていたシェービングを見よう見まねで始めたはず。思春期で大人と口をきくことさえも嫌な時期の何となくな習慣が続いていることだろう。T字カミソリと電気シェーバーの違いもわかっていないのでは?
仕組みはこうだ。まず、濡れた紙が切りにくいようにハサミの原理の電気シェーバーは肌とヒゲが乾いているほうがしっかりキャッチできる。一方でT字カミソリは乾いていると銅線と同程度の硬さのヒゲをそのまま剃ると肌を傷める。しかし先に洗顔をして湿らせれば約40%も膨潤して柔らかくて剃りやすくなる。
いずれも“深剃り”と“肌への優しさ”が両立している最新のギアをここに紹介しよう。
【電気シェーバー】
PANASONIC(パナソニック)
ラムダッシュPRO 6枚刃 ES-LS9CX

2種4枚の“極薄深剃り刃”と2枚の“アゴ下トリマー刃”の6枚刃と、同社史上最速の約1万4000ストローク/分の“リニアモーター駆動”でクセヒゲも逃さず1ストロークで剃り上げる。“ラムダッシュAI+”も搭載し、肌への優しさにも配慮。6万3360円〈実勢価格・編集部調べ〉(パナソニック)
BRAUN(ブラウン)
シリーズ9 Pro+ 9577cc

世界唯一の音波振動テクノロジーによる毎分1万回の微振動や極限0.05mmカットなどの技術を詰め込んだ。くせのあるアゴ下さえ夕方ヒゲゼロを誇る。同社だけのアルコール洗浄で新品のような剃り味を18ヶ月キープ。美顔器ヘッドも付属。7万7800円〈実勢価格・編集部調べ〉(ブラウン)
剃刀とシェーバーの違いとは?

カミソリの刃は肌の上を滑らせて直接、ヒゲを刈る仕組み。その分、深剃りもできるが、皮膚も一緒に剥ぎ取って傷つけてしまう場合も。また、電気シェーバーは外刃で引っかけて内刃で“切る”、言わばハサミのような機構。クッションになり、肌には優しいが深剃りはカミソリに劣ることも。
電気シェーバー(ドライシェーブ)を使ったヒゲ剃りのポイント
❶プレシェーブ剤を使うべし
塗布してもすぐに揮発するアルコールベースで、すべりがよくなるパウダーが入ったプレシェーブ剤を塗布すると、抵抗が減って剃りやすい。
❷剃る方向は逆剃りが基本
外刃の穴にヒゲをしっかりキャッチさせるためには、ある程度長さがあるほうがよく、あえてヒゲの生えている方向とは逆から剃り始めよう。
❸洗顔するならヒゲ剃り後に!
濡れて柔らかくなったヒゲは外刃の穴でキャッチしにくいので、洗顔はヒゲ剃り後にすべし。ヒゲくずや皮脂などは最後に洗い流そう。
自分にぴったりなシェービング剤の選び方とは?
フォームタイプは万能選手で、迷ったらこれが最も無難な選択。また、乾燥肌ならクリームのリッチな質感で肌を守ろう。そして、ラインを作るデザインヒゲを楽しんでいる人は視認性の良いジェルがベストだ。カミソリ負けを起こしやすい人はオイル。これは下地的に使えるので他のシェービング剤と組み合わせても。