3. 時間に合わせて湯を5回に分けて注ぐ

用意した湯を5等分して、下の表、左のタイミングに合わせて注ぐ。湯がペーパーに当たらないように注意。2湯目以降は、湯が大体落ちきってから注ぎ始めるのがポイント。もし時間の目安より早く落ちきってしまう場合は粉の挽き目が粗すぎる、なかなか落ちきらない場合は細かすぎるということなので、挽き目の調整が必要だ。


湯の量に関係なく、湯を注ぐタイミングは上表のまま。湯量が少ないならより細挽きにして時間をかけて落とし、多いならより粗挽きにして素早く落ちるように調整してください。
4. サーバーを回して攪拌

コーヒーの成分は「酸味→甘み→苦み」の順で抽出されていく。抽出の始めの方と終わりの方では味わいが異なるので、湯が落ちきったあとにドリッパーを外したら、サーバーを回して攪拌してからカップに注ぐことで、均一な味わいになる。1杯目も2杯目も変わらないおいしさを楽しむための、最後の大切なひと手間だ。
Profile
粕谷 哲さん

2012年、1型糖尿病を発病。入院中にハンドドリップを始める。’13年、バリスタ活動を開始。’16年、ワールドブリュワーズカップ2016でアジア人初の優勝。現在、国内外のセミナーにて講師やファミリーマートのコーヒー監修などを務める。
[MEN’S EX Autumn 2023の記事を再構成]