読者諸兄には時計好きの方も多いと思うが、機械式時計の基本構造、ムーブメントの仕組みやメカニズムまで、詳細に理解している方はまだまだ少ないのでは?と想像する。そんな方に向けた、腕時計の仕組みを“世界一わかりやすく”解説した本『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』が誕生。その中から一部をピックアップしてご紹介する。
腕時計の傑作ムーブメント【ボーマティック】
機械式時計の本質や真の価値は、やはりムーブメントにある。分業制とすることで発展を遂げてきたスイス時計業界には、高い技術をもつムーブメント会社がいくつもある。しかしそこに頼らず、自社で開発・製造したムーブメントには、優れた工夫が凝らされ、独創性の高い傑作が数多く存在する。
傑作ムーブメント
ボーマティック

価格以上の価値をもつミドルレンジ機
COSCを取得するCal.BM13-1975。脱進機は現行もシリコン製で、特殊なオイルにより高効率化している。三連休が増えた今、時計を外して過ごした休み明けも動いている5日巻きは、今後のスタンダードとなる予感。
ボーム&メルシエ[クリフトン]
![ボーム&メルシエ[クリフトン]](https://www.mens-ex.jp/wp/wp-content/uploads/2023/11/ME_2023_udedokeinoshikumi_p138-149_08-2.jpg)
COSCが認めた高精度を腕に誇る
クリフトン ボーマティック COSC/文字通りCOSCを取得したボーマティックが、艶やかな黒ダイヤルの下に潜む。スリムな楔形植字インデックスがエレガント。自動巻き。径40mm。SSケース。アリゲーターストラップ。
ユーザーの声に応えた高機能
創業は、1830年。ボーム&メルシエは、スイスで十指に入る老舗時計ブランドである。ロゴに用いるギリシャ文字のΦ(ファイ)は均衡を意味し、美しいデザインで評価されてきた。長く専用メーカーの汎用ムーブメントを用いてきたが、2018年に「ボーマティック」と名づけた初の自社製ムーブメントを発表。開発には、同社を傘下に収めるリシュモン グループのムーブメント部門、ヴァル フルリエが参加した。
時計ユーザーがどんな性能を必要とするかという見地から開発を進め、クロノメーター級の高精度と5日間のロングパワーリザーブ、そして優れた耐磁性を与えている。当初は二層構造のシリコン製ひげゼンマイを用いていたが、後に合金製に変更。それでも高耐磁性は維持されている。
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『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』
特別定価 :1,980円(税込み)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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