読者諸兄には時計好きの方も多いと思うが、機械式時計の基本構造、ムーブメントの仕組みやメカニズムまで、詳細に理解している方はまだまだ少ないのでは?と想像する。そんな方に向けた、腕時計の仕組みを“世界一わかりやすく”解説した本『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』が誕生。その中から一部をピックアップしてご紹介する。
腕時計の傑作ムーブメント【Cal.7121】
機械式時計の本質や真の価値は、やはりムーブメントにある。分業制とすることで発展を遂げてきたスイス時計業界には、高い技術をもつムーブメント会社がいくつもある。しかしそこに頼らず、自社で開発・製造したムーブメントには、優れた工夫が凝らされ、独創性の高い傑作が数多く存在する。
傑作ムーブメント
Cal.7121

高精度を追求した新世代の薄型自動巻き
香箱とテンプを両方向から確実に支えるゴールドのブリッジが、シンメトリーな美を呈する。歩度調整の錘をテンプに埋め込むことで空気抵抗を減らし、かつ毎秒8振動のハイビートで高精度化を図った。写真の50周年記念ローターは、2022年だけの特別仕様だ。
オーデマ ピゲ[ロイヤル オーク]
![オーデマ ピゲ[ロイヤル オーク]](https://www.mens-ex.jp/wp/wp-content/uploads/2023/11/ME_2023_udedokeinoshikumi_p138-149_04-2.jpg)
入手困難が続く元祖SS製高級時計
ロイヤル オーク“ジャンボ”エクストラ シン/ビス留めした八角形ベゼルなど初代の姿と、丁寧な外装の手仕上げを今に受け継ぐ。ケース厚も初代と同じ8.1mmと、極薄。自動巻き。径39mm。SSケース&ブレスレット。
半世紀を経てアイコンを一新
1875年に創業したオーデマ ピゲは、今日まで創業者一族による家族経営が続くスイスでも稀有な存在である。複雑機構の工房としてスタートし、現在も多彩な機能の自社製ムーブメントをラインナップする。またデザインでも、1972年に誕生した「ロイヤル オーク」で、ラグジュアリースポーツウォッチという新たな時計ジャンルを拓いたことでも時計の歴史にその名を刻む。
その初代誕生から50年を経た2022年、新たな自動巻きが搭載された。新開発のキャリバー7121は、ローターがムーブメントに重なる自動巻きとしては異例の3・2mm厚という薄型設計。薄いムーブメントは、薄くエレガントで高級感の高いケースを可能とする。また薄くても55時間駆動と実用性にも優れ美観も極めて高い。
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『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』
特別定価 :1,980円(税込み)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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