読者諸兄には時計好きの方も多いと思うが、機械式時計の基本構造、ムーブメントの仕組みやメカニズムまで、詳細に理解している方はまだまだ少ないのでは?と想像する。そんな方に向けた、腕時計の仕組みを“世界一わかりやすく”解説した本『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』が誕生。その中から一部をピックアップしてご紹介する。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計──それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
グラスヒュッテに時計産業を根づかせたドイツ時計の父は?
フェルディナント・アドルフ・ランゲ(LANGE, Ferdinand Adolph)【1815〜1875】

A.ランゲ&ゾーネの創始者。ドイツ・ドレスデンの鉄砲職人の子として生まれ、15歳のときに宮廷付き時計職人、グートゲスの下に徒弟奉公に出る。その後、パリやイギリスなどで学んだ後、グートゲスの工房に戻り共同経営者となる。さらに彼は、国からの融資を受け、1845年、当時貧困にあえいでいたグラスヒュッテに時計工房を設立。農村出身の15名の若者に時計製作の技術を教えた。こうしてグラスヒュッテは次第に豊かになり、ドイツ時計産業の聖地として発展していった。
※テキストは世界文化社『傑作腕時計年鑑』からの引用もっと知りたい方はこちら!

『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』
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発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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