読者諸兄には時計好きの方も多いと思うが、機械式時計の基本構造、ムーブメントの仕組みやメカニズムまで、詳細に理解している方はまだまだ少ないのでは?と想像する。そんな方に向けた、腕時計の仕組みを“世界一わかりやすく”解説した本『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』が誕生。その中から一部をピックアップしてご紹介する。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計──それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
機械化による製造技術をスイスの時計産業に導入したのは?
フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズ(JONES, Florentine Ariosto)【1841〜1916】

アメリカ・ボストン出身の時計職人。1868年、スイス・シャフハウゼンでインターナショナル・ウォッチ・カンパニー(現IWC)を設立。彼の開発した「ジョーンズ・キャリバー」は、アメリカで特許を取得したユニークな懐中時計用ムーブメントとして知られている。また彼は、ライン川の水力発電を利用し、オートメーションとスイスの伝統的な精密技術を融合した近代的な時計製造を導入した。1874年にシャフハウゼンの実業家ラウシェンバッハ家に事業を譲り、故郷へと戻っていった。
※テキストは世界文化社『傑作腕時計年鑑』からの引用もっと知りたい方はこちら!

『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』
特別定価 :1,980円(税込み)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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