読者諸兄には時計好きの方も多いと思うが、機械式時計の基本構造、ムーブメントの仕組みやメカニズムまで、詳細に理解している方はまだまだ少ないのでは?と想像する。そんな方に向けた、腕時計の仕組みを“世界一わかりやすく”解説した本『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』が誕生。その中から一部をピックアップしてご紹介する。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計──それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
レバー脱進機の発明により携帯用時計の精度を向上させたのは?
トーマス・マッジ(MUDGE, Thomas)【1715〜1794】

イギリス・デヴォン州生まれ。幼い頃から機械いじりが好きだったマッジは、時計師を志しグラハム工房に入門。後世に残る名作を数多く製作したが、中でも携帯時計用のレバー(てこ)脱進機を発明した功績は大きい。マッジはその発明を独占しなかったため、後に、多くの時計師が独自に改良を加え、より完成度の高い脱進機へと進化させていった。1771年に自分のエ房を譲り、その後は高精度マリンクロノメーターの開発に専念。1776年に王室の時計師に任命された。
※テキストは世界文化社『傑作腕時計年鑑』からの引用もっと知りたい方はこちら!

『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』
特別定価 :1,980円(税込み)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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