読者諸兄には時計好きの方も多いと思うが、機械式時計の基本構造、ムーブメントの仕組みやメカニズムまで、詳細に理解している方はまだまだ少ないのでは?と想像する。そんな方に向けた、腕時計の仕組みを“世界一わかりやすく”解説した本『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』が誕生。その中から一部をピックアップしてご紹介する。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計──それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
レゾナンス機構を搭載したクロノメータークロックを製作したのは?
アンティード・ジャンヴィエ(JANVIER, Antide)【1751〜1835】

スイス・ジュラ山地の小さな村に生まれる。幼少時から天文学や数学に興味を抱き、わずか15歳で「動く天球儀」を製作するなど天才ぶりを発揮。1773年にはプラネタリウムの複製をルイ15世に献上し、後にルイ17世の御用達時計師となる。現代のF.P.ジュルヌにも影響を与えたレゾナンス機構のクロノメータークロックをはじめ、イクエーションクロックや潮の満ち引きを示すタイドクロックなど、数々の時計機構を開発。生涯、高精度のクロックの製作に情熱を燃やしつづけた。
※テキストは世界文化社『傑作腕時計年鑑』からの引用もっと知りたい方はこちら!

『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』
特別定価 :1,980円(税込み)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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