読者諸兄には時計好きの方も多いと思うが、機械式時計の基本構造、ムーブメントの仕組みやメカニズムまで、詳細に理解している方はまだまだ少ないのでは?と想像する。そんな方に向けた、腕時計の仕組みを“世界一わかりやすく”解説した本『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』が誕生。その中から一部をピックアップしてご紹介する。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計──それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
スプリングデタント式脱進機の完成により時計技術を発展させたのは?
ジョン・アーノルド(ARNOLD, John)【1736〜1799】

18世紀の時計産業を前進させたイギリス人時計師。高精度のマリンクロノメーターの研究を始めた1768年以降、さまざまな革新的機構を開発。1772年には小型の高精度時計を開発しクロノメーターという名称を初めて打ち立てた。さらに、既存のスプリングデタント式脱進機を改良し、1782年に特許を取得。1787年には息子のジョン・ロジャー・アーノルドとともにアーノルド&サン社を創設した。ブレゲとも技術交流があり、デタント脱進機がトゥールビヨンの完成につながったといわれている。
※テキストは世界文化社『傑作腕時計年鑑』からの引用もっと知りたい方はこちら!

『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』
特別定価 :1,980円(税込み)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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