【ムーブメント】
最新のCNCマシンでパーツを精密加工する
時計製作には手作業が多いが、パーツ製造に関しては工作機械が活躍。設計データと加工データの入力で、高精度な自動切削加工ができる。
自動化が進むパーツ製造


ムーブメントパーツの製造現場では、何台ものフライス盤(ミリングマシン)が稼働している。これは部材を固定し、回転する工具でさまざまな形状に切削したり、穴が開けられる工作機械。現在は、設計データと加工データを読み取る高度に自動化されたCNCマシンが使われる。

また部材にワイヤーを通し、加工液の中で部材とワイヤーに通電して部品を切り取るワイヤー放電加工機を使うファクトリーも数多い。ビスやピンなどは、円筒状の金属棒を回転させ、刃を当てて削る旋盤を使用。これも自動化が進む。

でき上がったパーツは、高級時計の場合は、エッジ部分を斜めにカット(面取り)して磨いたり、装飾仕上げを施す。これらは、手作業。高価な時計は、手間隙の塊なのだ。

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