【5分で学ぶ機械式時計講座:腕時計の作り方3/ムーブメントの作り方】

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【ムーブメント】

最新のCNCマシンでパーツを精密加工する

時計製作には手作業が多いが、パーツ製造に関しては工作機械が活躍。設計データと加工データの入力で、高精度な自動切削加工ができる。


自動化が進むパーツ製造

CNCフライス盤による地板の切削加工
CNCフライス盤による地板の切削加工。複数の工具(刃)をセットしておけば、削り取る形状などに合わせマシンが自動で付け替え、高精度に加工してくれる

工場にずらりと並んだCNCフライス盤
工場にずらりと並んだ、CNCフライス盤。

ムーブメントパーツの製造現場では、何台ものフライス盤(ミリングマシン)が稼働している。これは部材を固定し、回転する工具でさまざまな形状に切削したり、穴が開けられる工作機械。現在は、設計データと加工データを読み取る高度に自動化されたCNCマシンが使われる。

部材をパーツの形に切り取るワイヤー放電加工機
ワイヤー放電加工機は、ワイヤが一筆書きのように動いて、部材をパーツの形に切り取る。

また部材にワイヤーを通し、加工液の中で部材とワイヤーに通電して部品を切り取るワイヤー放電加工機を使うファクトリーも数多い。ビスやピンなどは、円筒状の金属棒を回転させ、刃を当てて削る旋盤を使用。これも自動化が進む。

回転する円筒状の硬質ゴムを順に押し当てペルラージュ仕上げを施す
回転する円筒状の硬質ゴムを順に押し当て、ペルラージュ仕上げを施す。

でき上がったパーツは、高級時計の場合は、エッジ部分を斜めにカット(面取り)して磨いたり、装飾仕上げを施す。これらは、手作業。高価な時計は、手間隙の塊なのだ。

ブリッジ側の受け石に注油をする
地板にパーツを組み込んだら、受け(ブリッジ)と呼ばれる金属プレートを載せてパーツを挟み、ネジで固定する。組み上がったら、ブリッジ側の受け石に写真のように注油をする。
 

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※表示価格は本書発売時(2022年12月18日現在)の税込み価格です

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