【5分で学ぶ機械式時計講座:腕時計の作り方2/ダイヤルの作り方】

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読者諸兄には時計好きの方も多いと思うが、機械式時計の基本構造、ムーブメントの仕組みやメカニズムまで、詳細に理解している方はまだまだ少ないのでは?と想像する。そんな方に向けた、腕時計の仕組みを“世界一わかりやすく”解説した本『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』が誕生。その中から一部をピックアップしてご紹介する。

腕時計の作り方[ダイヤルの作り方]

腕時計、特に機械式時計は、多くの職人技の産物である。どんなに機械化が進んでも、必ず人の手作業が不可欠。手間暇がかかるから、機械式時計はどうしても高価になる。ここではダイヤルが、どのようにして作られているのかについて概説する。

固定したダイヤルを回しながら模様を彫るギヨシェ
固定したダイヤルを回しながら模様を彫るギヨシェは、ブレゲを象徴する手作業の1つ。

腕時計の作り方

ダイヤルの作り方

ダイヤルは、時間の読み取りやすさを大前提とし、審美性を高めるために装飾や着色が施される。腕時計の“顔”には、お化粧が不可欠なのだ。

ブレゲは、19世紀当時と同じしくみの彫刻機を自社製造し、技術者も育成
ギヨシェ用の手彫り機は、随分前から作られていない。ブレゲは、19世紀当時と同じしくみの彫刻機を自社製造し、技術者も育成。ダイヤモンド製の鋭利な刀先を用いることで、極めて細かい模様を実現している。
19世紀製の手動彫りの機械に顕微鏡を設置
19世紀製の手動彫りの機械に顕微鏡を設置し、細かな彫りをする。

2025

VOL.345

Spring

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