【ねじ込み式リューズ】
Oリングをつぶし防水性をアップさせる
単にリューズをねじ込み式にすれば、水が侵入しないというわけではない。内部に取り付けたOリングがつぶれてはじめて、気密性が高まるのだ。
複数のOリングが潜む

リューズ内部とケースに取り付けるリューズチューブとにネジを切り、回して噛み合わせて結合するのが、ねじ込み式リューズの基本的なしくみ。上図はその構成パーツで、中でも防水性の鍵となるのが、Oリングだ。その名の通りリング状になったパッキンやガスケットの仲間で、円形の断面をもち、上から圧力がかかるとつぶれて広がり、気密性を高める。リューズチューブ内のOリングは、下図のような状態で収まっている。そしてつぶれて内部に広がることで、気密性を高めるのだ。

リューズと巻き真の間には伸縮するピストンが備わり、ねじ込むためのストロークを得ている。そしてねじ込みを解除すると、バネがリューズを押し上げ、操作が可能になる。
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