広大な自然の中でクラフトジンのブレンド体験

さて、身も心もきれいになったところで向かうのは、クラフトジンの蒸留所。むふふ、結局、酒ですよ、酒。こっちに来てからずっとワインばかり飲んでいたけれど、世界的にブームのジンも味わっておかないとね。醸造酒に飽きたら(飽きてはいないけど)、次は蒸留酒というのは世の常なり。今回、訪れる“Cauldron Distillery”は、かのロンリープラネットで2022年に訪れるべき目的地のトップ10入りも果たしたというから期待大。ブドウ畑や牧草地が広がる中にレンガ色の建物が見えてきた。


ここでは、受賞歴のあるジンを試せるだけではなく、なんと自分でブレンドを体験できる、“ジンブレンディング クラス”というのがある。45分間で75オーストラリアドル。公式サイトから簡単に予約できるので、エクスカーションにもってこい。

スパイスカレーの調合をするがごとく、様々なフレーバーを組み合わせて自分好みにオリジナルの1本を作ろうというこの体験。まずは、ジンとはどういう酒か? などの概要を教えてもらい、手を洗って実践へ。ジンの基本であるジュニパーベリーをベースにし、そこに各種フレーバー加えていくのだが、ひとつずつ試したときに「これだ!」と思ったのがカカオニブ。では、これをメインにするとして、イメージを膨らませていくとなぜかクリスマスのイメージが広がってきた。「ここ、今、夏なのになぜ?」と思わなくもないが、心に浮かんでしまったものは仕方がない。ハニー、スターアニス、ヘーゼルナッツ、オレンジと温かくそして懐かしいレシピにしてみた。もちろん、持ち帰ることができるので、日本で大事に飲むつもり。

