コンパクトで歩きやすいケアンズ中心街のオススメホテル

ケアンズの中心街は歩いてまわれるほどコンパクト。ホテルに戻る前にミュージアムに併設された“Perrotta’s at the Gallery”でピザランチ。あ、もちろんビールもね。帰りにアボリジナルの人々のアートを拝見して、以前から知ってはいたけど間近に見るとその点描の緻密さに驚く。なにか記念になるものを買いたいなあ。


迷ったのがホテル選び。「ケアンズにはCrystalbrookが3つあって、それぞれ個性が違っておもしろいんだよ」と事情通から聞いていた。


そんな中、長子的なしっかり者スタンスの“Riley”をチョイス。中心地であるエスプラネードの一等地に位置し、優雅な雰囲気。また、2020年にオープンしたばかりの一番下の子っぽいやんちゃな“Flynn”は米国のセレブがスイートにお籠もりしたことでも有名。実はこことも迷ったが、大人旅にはやはり“ライリー”かな、と。
家族やグループには断然、中間子的でバランスのいい“Bailey”がオススメ。アーティストの支援のため、フロアごとに調度品などの設えが変わるのがおもしろい。部屋はワンカテゴリーでベランダなしだけど、会社のイベントなどグループ利用にいい。また、レジデンスタワーもあり、キッチン、洗濯機などファミリーの滞在にも◎。スーパーも近く、ローカルの若い子がパーティーに使うこともあるそう。

ディナーはそんなベイリーにある、ニューヨークスタイルのステーキレストランの“CC’s Barand Grill”にて。食材は3時間以内で運ばれるものだけを使うし、残ったものは恵まれない人たちにというサステナブルなコンセプトが今っぽい。

もちろん、ここで楽しむのはドライ・エイジドビーフ! ワインセラーもご立派で、革張りのソファーにジャズが流れる雰囲気が最高。ビーサンと短パンじゃなくて、麻のジャケットでも着て、大人のリゾート気分を満喫するべし。ただしムーディーだけど、灯りがほのか。最近、老眼がきつくなってきた50歳としてはスマホのライトの活躍ぶりで年齢を感じたり……。

スターターはシドニーロックオイスターの生牡蠣はレモンをキュッと絞りツルン。前菜にビーフのブルスケッタ、ハービーベイのホタテ、じっくりとブレイズしたテーブルランドビーフのブリスケット等をいただく。ビールから始めて、赤ワインに移行。もちろんメインはアサートンテーブルランドのビーフサーロインを200グラムほど。「いいな、このレストラン」と食事の余韻に浸っていると、すでに満席だった。人気店ゆえ、行くなら予約は必須。腹ごなしにナイトマーケットをひやかしつつホテルへと戻る。初日から精力的に動いたので、落ちるように就寝。
