なぜ腕時計が“教養”になるのか
時計は発明の蓄積と英知の結晶である
時計によって時間は、宗教や哲学ではなく科学の領域となった。その進化の過程は、科学者や職人たちによる発明の積み重ねだった。
巨大な塔時計から携帯できる小さな時計に?
時計の歴史は紀元前の日時計に始まり、13世紀には機械式が登場。最初塔の上にあった機械式時計は、腕に載せられるまでに進化した。

分針が付いた、最初期の携帯用時計
ホイヘンスが1680年に時計職人に作らせた、テンプとひげゼンマイを用いた最初期の携帯時計。すでに分針が備わっている。オランダの「ゴールド・シルバー&クロック・ミュージアム」に所蔵される。