
休日はなんでも入って動きやすいバックパックが、とにかく便利。そう思っている方は多いはず。カジュアルに合わせるなら、どんなデザインでもよいわけだが、大人の休日となると、やはりそれ相応の雰囲気が必要だ。ブルゾンやニット、デニム、スニーカー、革靴と、幅広いアイテムに馴染みつつ、くだけすぎないデザインを意識しておきたい。

クラシックなブルゾンや、ノンウォッシュのデニムなど、カジュアルな中にも品が感じられる装い。今回は、そんな大人の装いを念頭に、編集部の気になったカジュアルバックパックを厳選して紹介する。
トゥミ

機能満点! 環境にも配慮した最進化系バックパック
写真の「ロジスティック」バックパックは、複数のポケットを装備するALPHA BRAVOコレクションの人気モデル。キーストラップ、ペンホルダー、カードポケット×2、メディアオープンポケット×2、タブレット用ポケットを備えるPC専用コンパートメント(最大15インチまで)など、収納力の多彩さはピカイチだ。おなじみのバリスティックナイロンは、リサイクル素材で、耐久性と環境への配慮を両立している。メイン収納部は、口元を折り返し、マグネット内蔵スピードクリップで固定するが、このクリップの使いやすさは一見の価値あり。縦42×横35×マチ16cm。
アカーテ

高いファッション性と、使いやすさを兼備した名品
2017年にデビューしたアカーテは、日本でアイデアを練り、その感性をヨーロッパの技術で表現しているバッグブランド。こちらのモデルは、表面にヴェネチアンカーフのナチュラルシュリンクレザーを使用。しっかりした革ながら、見た目に反した軽さは魅力的だ。内側には、クッション入りのPC収納スペースやジップポケットが備わっていて、現代のニーズにもしっかり対応している。また、肩に優しいクッション入りショルダーストラップや、長くて引きやすいジッパーのハンドルなど、細かい気配りもうれしい。縦46×横32×マチ14cm。
ダニエル&ボブ

一度触れたら忘れられない、新素材をお試しあれ
写真は、柔らかいタッチの新スムース素材「スプーニャ」(牛革)を使ったナップサックタイプの新モデル。ソフトな風合いを存分に生かした作りで、上質感も非常に高い。上部はファブリックで切り替えた口元を、ドローコードで絞る仕様だが、側面のジッパーからも中にアクセスできる実用的な仕様になっている。大きめの外ポケットが2つ備わっていて、収納力、使い勝手のよさともに秀逸だ。縦43×横32×マチ18cm。
エス マーノ

レザーの一枚仕立てで、軽快さを実現
シンプルな1枚仕立てによる、こちらのバックパック。素材となる牛革は、裏面にレジン(樹脂)加工を施すことで、素材の強度を高めながら軽やかさを実現しているのが特徴だ。それでいて、革の風合いは非常にしっとりとしていて上質さが際立つ。パーツにはすべて真鍮を使用し、ジッパーの引き手のほか、スナップボタンやハトメにもさりげなくロゴが入った凝った作りが、なんとも通好みである。縦43×横27.5×マチ10.5cm。
アーツ&クラフツ

根強い人気を誇るモデルが、サイズをアップデート
アーツ&クラフツが度々、展開しているレザーボトム デイパック。そのなかでも人気の高いアキュートデイパックをベースに、サイズの見直しを行ったのがこのモデルだ。アップデートにより、13インチのPCが持ち運べるようになったのはありがたい。もちろん、内側にはPCが入るスリットポケットが用意されている。開口が大きく、なかのものを取り出しやすい設計も◎。本体素材は500デニールのコーデュラナイロン、付属部分はホーウィン社のクロームエクセルレザーと、素材のチョイスも洒落者にはたまらない。サイズ縦46×横35×マチ16cm。
写真=若林武志 スタイリング=宮崎 司 文=川田剛史
※表示価格は税込み