■2020年に新設されたラグジュアリーホテルへチェックイン

泊まるのは「The Tsubaki Tower」。グアムの5つ星ホテルで、真のラグジュアリー体験ができるという。普段なら空港からホテルまでは車で10分ほどだが、ちょうど帰宅時間なのか、かなり道が混んでいた。

すぐにチェックインして、部屋へ。カードキーを差し込むと窓辺のカーテンが自動的に開くのにプチ感動。迎え入れられているという実感が素直にうれしい。大きなベッドの他に、寛ぐためのデイベッドまであってこの広さ!

バルコニーに出てみると、なんと13平米あるという。ここだけで下手なビジネスホテルのシングルルームより広いではないか。洗面はダブルシンクだし、アメニティは日本ではあまり見かけないスペインのスパブランド・ナチュラビセだし、といちいちラグジュアリー。バスタブも大きくて、日本人のハートをくすぐる。と、ここで入浴剤を忘れたことに気づく。ああ、いつもなら持ってくるのに。旅の勘が……。
さて、部屋の豪華さにひとしきり感動したところで、ディナー。機内食もしっかりいただいたので、軽く済ませようと、バフェ形式の「カサ オセアノ」へ。


自分で取るのではなく、コロナ対策のためすべてのブースにスタッフがいて、取り分けてくれる。楽チンだし、きれいに盛りつけてく れ、これはかえって都合がいい。ホテルとしては人件費がかさむのだろうけれども……。とりわけシステムがおもしろくて、チャモロ風のガッツリの肉のプレートを作ったら、これだけで腹いっぱいに。

高校生みたいだとひとりで苦笑する。未成年と違うところは、アルコールが飲めること。なんと赤・白ワインにスパークリング、ビールまでがフリーフローというのもうれしく、ついつい杯を重ねてしまった。宿泊客もローカルの人々もいるようで、そんな活気が楽しい。

階下にあるインフィニティプールで噴水ショーがあるというので、ちょっとのぞく。


見事にカップルばかりだ。鴨川のほとりのように皆、等間隔に並んでいる。こういうとき、若い頃ならなんとなくいたたまれない気持ちになったものだけれども、もうすぐ50を迎えるともなると、まったく動じない。むしろ微笑ましく眺め、バーでウォッカトニックをすすった。