時計が不調になる理由!?
使い続け、動き続ける機械式時計。日々の劣化は宿命だ。酷使が続くとやがて不動状態になってしまう。不調を生み出す主な原因の代表格に、以下の6つの症状が挙げられる。
1. 油切れ

穴石の油が切れる
歯車の軸を受ける穴石には動きを円滑にするため油が塗布されている。これは経年により飛散・蒸発してしまう。油が切れると動きが悪くなるだけでなく、軸が減って歯車の動きに不調が生じることも。

2. 錆び

巻き芯が錆びる
巻き芯周りに配されたゴム製パッキンが劣化すると時計内部が湿気を帯び、外部に通じる部分の巻き芯を錆びさせる原因に。錆びが進むと芯折れを招くこともあるのだ。

ケースが錆びる
ケースの凹み部分に溜まりやすい汚れやホコリ。それらを放置しておくと、やがて錆びへと変質する。その錆びがさらに深く進行してしまうと、研磨では除去できず高額な交換案件となる。

3. 切断

ゼンマイが切れる
常に強いテンションが掛かり続けるパーツの筆頭格である主ゼンマイ。金属疲労により巻き上げ時などに切れてしまうことは多い。切断していなくても、OH時に交換するメーカーもあるとか。

4. 摩耗

歯車が摩耗する
長年使い続けると歯車の軸や歯が損耗し、駆動に支障をきたしてしまう。摩耗が著しい場合は新品と交換するが、古いモデルだとメーカーにストックが存在しない場合もある。やはり定期的な点検・手入れはマストだ。


5. 固着

プッシュボタンが固まる
防水パッキンの劣化や故障により付着した汚れや錆びが、プッシュボタンの固着を引き起こす事例は多い。長期間使用しなかったためにオイルなどが変質し、固着してしまう場合もある。

6. 帯磁

磁気を帯びる
PC等のデジタル機器には磁力を発するものが少なくない。時計を近くに置いておくと帯磁してしまい、時計精度に悪影響を与えることも。方位磁石があれば手軽に磁気帯びの確認が可能。


髭ゼンマイ男爵
先祖の遺産を時計趣味に注ぎ込むことで、それなりのコレクションと知識を確立したセレブ。ひまグチ君の時計の師匠だが、常にほろ酔いのため脇が甘い?

ひまグチ君
恩ある男爵からかすめ取った時計で、いっぱしのマニアを気取るヒマ人。ネットの情報だけで知ったかぶるので失敗多数。でも時計は大好きという愛すべき小物。
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