
蒸し暑い季節には、涼しげなニットタイが欠かせない。
特に、黒無地のモノは万能で、コットンやリネン混のリラックスした春スーツにはもちろん、カジュアルなジャケットとも好相性。さらに、スポーティな休日カジュアルを少しきっちりと仕上げたい時などにも重宝する。春夏にはコットンやシルク、秋冬であればウールやカシミヤといった具合に、季節によって素材を使い分けるのがポイントになる。柔らかみのある風合いが胸元にあるだけで、いつもの装いがぐっとこなれた印象に様変わりする。
アスコット
ドイツの名門が誇る万能シルクニット

100年以上の歴史を誇る名門、アスコットのニットタイは、上質なシルク糸を丁寧にしっかりと編み込むことで生まれる、上品な光沢とハリのある生地が魅力だ。独特の絹鳴りと表情豊かな編み感、コシの強さが特徴で、ノットも自ずと立体的に仕上がる。通年使えるシルクニットは是非、一本揃えておきたい。
黒ニットタイをオンで締めるなら

ウールリネンのスーツにはニットタイのリラックス感がぴったり。ベージュがかったファンシーなシャツを黒無地タイがシックに引き締めてくれる。
黒ニットタイをオフで締めるなら

ジャケットの代わりにデニムブルゾンでタイドアップした休日らしい大人のミックススタイル。ニットタイなら、こなれ感たっぷりに仕上がる。セオリー通りのラフな格好も良いが、たまには休日にこんなスタイリングを楽しんでみてほしい。
撮影=武蔵俊介 スタイリング=宮崎 司 文=伊澤一臣
※表⽰価格は税込み