

ヒラ社員 どれも気になりますねー。でも、あのダルクオーレの……となると値段が怖いッス。
ふく部長 いや、マシンメイドだからどのモデルも4万円前後。クオリティを考えれば、素晴らしいコストパフォーマンスだと私は思うね。
ヒラ社員 おおお、頑張ればボクにも買える値段! いや、大至急頑張るッス!!!
ふく部長のおすすめ

1アウトプリーツ仕様の「クラシック」モデルは、程よいゆとりを備えたワタリから裾へ向かい自然なテーパードを描く、王道の美脚シルエット。モタ付き感のないヒップラインひとつを見ても、さすがダルクオーレの仕事です。生産はビスポークのそれとは違いマシンメイドですが、自社工場で縫製されているとあって品質はお墨付き。meSTOREは、ベーシックなウール生地で濃淡のグレーとネイビーを別注。ベーシックゆえ、着回しも自在です。各4万4000円。

「クラシック」モデルと同じくテーパードシルエットを描きますが、「パドック」モデルは2インプリーツを入れて、腰回りにさらなるゆとりを持たせているのが特徴。堂々とした貫禄を増すとともに、より今どきのファッショナブルなテイストが楽しめます。サイドアジャスターを付け、ベルトループを廃したデザインに漂う、サルトリアルなムードもポイント。生地はハリコシに富むキャバリーツイルで、カジュアルな着こなしにも好相性です。3万9600円。

今回のmeSTORE別注の中で、最も個性的なモデルが「タンジェリ」。本格サルトにイージーパンツをオーダーするのは少し勇気がいりましたが、そこは柔軟さに定評のあるダルクオーレ。持ち前の美脚テーパードシルエットはそのままに、ウエストへドローコードを忍ばせ、後ろをゴムギャザー仕様とした、スペシャルなイージーパンツが完成しました。さらに、素材にはナチュラルストレッチの効いたロロ・ピアーナ社のウール100%生地を使用。上質な見た目と快適な着用感を、さらりと両立しています。各3万9600円。
話したのはこの2人
ふく部長
コロナ禍に部長職となったエグゼクティブ。お洒落の知識と着こなしのセンスから、誰が呼んだか通称「ふく部長」。ニューノーマルに適応すべく部下に気を遣う一面も。髪はロマンスグレーに移行中。
ヒラ社員
なかなか新人が入ってこない中堅ヒラ社員。ニューノーマルな働き方を目指しつつ、スーツをバシッと着こなして「デキるビジネスマン」に見られたい煩悩ももつ。お洒落メガネ男子で、結構イケメン。
写真=伏見早織 スタイリング=宮崎 司 文=秦 大輔