最新モデルを使い90分間みっちりトレーニング

プログラム内容は、90分間みっちりとポルシェドライビングコーチからマンツーマンでドライビングスキルを学ぶ「ドライビングエクスペリエンス」と、ポルシェドライビングコーチの助手席でダイナミックな走行を体験できる「デモンストレーションラップ」がある。後者は運転免許証不要で、当日の空きがあれば即参加可能だ。
この「ドライビングエクスペリエンス」が素晴らしいのは、ポルシェオーナーでなくても参加できること。実はポルシェオーナーであっても、自分のクルマで走行することはできない。それはタイヤやブレーキなどへの負担が大きいプログラムだけに、事前にしっかりとメンテナンスを受けたPECの教習車両でのみ走行が許されている。
ちなみにこの教習車両はすべてポルシェの最新ラインナップで、718ボクスター/ケイマン、911カレラ、ターボ、GT3、マカン、カイエンやタイカンといったモデルまで用意されている。走行費用は、もっとも安価なのはマカンの4万4000円〜、718ケイマンで4万9500円、911カレラで6万500円という設定になっている。
タイヤもブレーキもガソリンも気にすることなく、ポルシェの最新モデルを使って90分みっちりとトレーニングできると考えれば、リーズナブルな設定といえるだろう。実際にすでに2022年2月までの予約はほぼいっぱいで、12月の時点で来年3月の予約受付を開始しているという。

またPECでは、大きなミーティングルームを備えており、企業のミーティングや研修、イベントなどへの貸し出しも対応するという。
ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京をチェック!(画像5枚)
館山自動車道・木更津北ICから約10分というアクセスのよさもあって、東京都心からも羽田空港から1時間圏内。コロナが収束すれば、地方はもとより海外からもポルシェファンが訪れる場所になるはずだ。
今回は最新型の911をドライブしながら「ドライビングエクスペリエンス」を体験する機会に恵まれた。この地はサーキットではなく、あくまでポルシェを体験する場所ということだが、911の高性能ぶりはもとより、このような体験施設を自前で作ってしまうポルシェというブランドにほとほと感心するばかりだった。ちなみにいまポルシェの新車購入特典として、このプログラムへの参加権がついてくるという。幸運にも新車でポルシェを買えるオーナーはもちろんのこと、たとえポルシェオーナーでなくとも、クルマ好きなら一度は体験しておく価値があると思う。
文/藤野太一 写真/ポルシェジャパン 編集/iconic