1月 睦月(むつき)
世界の要人が重要な場面で選ぶ信頼の色【ネイビー】
今回は1月の勝ち色として、年初に最適なネイビーを紹介しよう。意外な名前の由来や、働く男性の色として定着した背景を知ればネイビーの着こなしが、なぜ男性の基本なのかわかるに違いない。
[STYLE1]誠実で知性溢れるネイビーの持ち味を発揮

「黒×白のネクタイにネイビースーツで引き締まった装いに。ネイビーは収縮色のため、体型をスッキリ見せる視覚効果があります。年末年始に身体がたるんだら、ぜひ活用してください」
海軍の英語訳であるネイビーが、なぜ色の名前になったのか?
英国海軍が世界に進出した18世紀、将校らの制服の紺色が強い海軍の色として広まった。これが本来、海軍を意味するネイビーが紺色を指すようになった理由。また、ビジネススーツの起源は軍服だったため(諸説あり)、ネイビーがスーツの基本色として定着したとされる。
ネイビーの「色彩感情」とは?
信頼、誠実、知的で聡明
「知性や誠実さを感じさせる青に、強さの感情を持つ黒を混ぜたのがネイビー。青よりも落ち着きや信頼感、誠実なイメージがより強調されるのが特徴。ネイビーが働く男性の色として受け入れられたのは、そのためです。また、ネイビーは後退色なので一歩下がった控えめな印象にも◎。能ある鷹は爪を隠す。まさにプロのビジネスパーソンに最適です。
定番色とネイビーの相性は?
黒、白、グレー、茶とは◎
「ネイビーは、どんな色にも合うんです。たとえば黒と合わせれば強さを感じさせます。白と合わせれば爽やかさや若々しさが表現できて、フォーマル感もアップするといった具合です。グレーと合わせると都会的な印象にまとまるし、ベージュ・茶となら優しさや意外性から来る洒落っ気を演出できますよ。同系色のブルーと濃淡で揃えるのも素敵ですね」
ネイビーで装う時の注意点は?
暖色系は使い方を見極めて
「ネイビーは後退色。その逆は進出色と言われ、赤やオレンジ、黄色などの暖色系が代表例です。進出色は主張が強いので、これらの色のネクタイをネイビースーツに合わせると、タイばかりが目立ってしまいます。なので、ネイビーのよさをアピールしたいときは避けましょう。もちろん、自己演出としてタイを目立たせたいときはうまく活用して構いません」