極めつきは福井にある。心を満たす「カニ」

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ズワイガニの概念が覆る体験

茹で上がった大物の越前がに
茹で上がった越前がに。1.2kgの大物!

そして店先で茹でたばかりの、オスの1.2kg超の大物越前がにが登場。

店主が手早くほぐす
店主が手早くほぐす。多少カニ肉が残ってもあまり気にしない。なかなかこのようにはいかない。

店主がみずから最も美味しい食べ方を披露。身のほぐし方まで伝授していただいた。

足と足の根元のカニ肉で山盛り
足と足の根元のカニ肉で山盛り。

ほぐしたカニ肉はカニ味噌がたっぷりはいった甲羅にどんどん放り込まれる。すべてほぐし終わると甲羅にはカニ肉が山盛り状態になる。そのカニ肉を甲羅の中のカニ味噌で満遍なく和えて食べる。

テーブルには、カニ酢もポン酢も薬味もない。必要ないのである。

甲羅のカニ味噌とぐわっと和える
甲羅のカニ味噌とぐわっと和える。これが問答無用の食べ方。

茹でた際のぬくもりが残ったカニを口に入れた瞬間、カニ肉のグルタミン酸、アデニル酸たっぷりの旨味と甘い香りが口いっぱいに広がり、カニ味噌の濃厚な風味が渾然一体となり、味神経線維を伝わり大脳皮質の味覚野で爆発する。カニ肉には弾力があり、カニ味噌は茹でたてなのに水っぽさはない。全身がうまいと反応し、身震いし悶絶する。雑味が無い。旨味しか無い。後味の余韻に愉悦。

「ズワイガニって、こんなに美味しかったのか……」。自分の中のズワイガニの概念が覆る。

謙遜する店主
謙遜する店主。でも自信がみなぎっているようでした。

感動を伝えると、店主は謙遜しがちに「ただ茹でただけ」というが、「目利き十年、茹で一生」と言われる所以を体感した。店主が目利きをされるので、越前がにの品質の高さは言うまでもないが、価格も非常に良心的である。

最高に美味しい蟹を、心ゆくまで思う存分食べるために、足を延ばす価値は十分ある。

店先に広がる越前がにが潜む日本海
店先に広がる越前がにが潜む日本海。

かねとも水産

住所:〒916−0422 福井県丹生郡越前町くりや49−1−10
TEL:0778−37−2550
http://www.echizen-kanetomo.jp/

2025

VOL.345

Spring

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