SUITSな腕時計最前線
SUIT×ハズシ時計

カッチリとしたスーツの手元を、スポーツウォッチでラフにハズすのは、今では常套手段である。しかし、ただ単にスポーティなだけでなく、上質な外装を持つラグジュアリーなモデルを選ぶのが、大人の男のたしなみ。トレンドのグリーンは、コーディネートが難しく、ハズシ時計に含まれるが、うまく着けこなせればグッとお洒落に見える。レトロ系も、長く続くトレンドの1つ。独創的なデザインを見つけることができ、個性が主張できる。
CHANEL(シャネル)
ムッシュー ドゥ シャネル スーパーレッジェーラ

軽快な外装に潜めた自社製ムーブメントCal. 1.
デザインコンセプトは、1950年代の最高水準のレーシングカー。240度のレトログラードミニッツとジャンピングアワーが備わるダイヤルの一部をオープンワークとし、シルバーカラーのフレームを用いて軽快さを演出した。マットブラックのケースも精悍。インナーを爽やかな色で合わせたシルキーなタッチのスーツコーディネートの引き締め役としても一役買ってくれる。手巻き。径42mm。高耐性セラミック+SSケース。カーフ+ナイロンストラップ。468万6000円(シャネル カスタマーケア)
PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ)
アクアノート・クロノグラフ 5968

上質な外装に包まれた気品あるミリタリーカラー
精巧な自社製フライバック・クロノグラフに、カーキグリーンをまとわせた。ミリタリーな装いだが、ケースはプレシャスな輝きを放つWG製で、エレガントさを併せ持つ。ダイヤル6時位置に配した60分積算計は、特徴的なケース形状にならう。自動巻き。径42.2mm(10-4時方向)。18KWGケース。コンポジットストラップ。795万3000円(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)
VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン)
ヒストリーク・アメリカン 1921

“ひねり”が効いたドライビング・ウォッチ
ダイヤルが右に傾いているのは、車のハンドルを握った際に正対させるため。クラシカルなドライビング・ウォッチが、誕生100周年を機に装いを一新。シルバーダイヤルにブラックの針とインデックスとを配したモノトーン仕立ては、いかにもシックだ。ストラップの色味も味わい深い。手巻き。ケース40×40mm。18KWGケース。カーフストラップ。435万6000円(ヴァシュロン・コンスタンタン)
[MEN’S EX Winter 2022の記事を再構成]
※表示価格は税込み