“日本のオリジナルは世界一のコスパスーツ”
――平澤
SHIPS
シップスのファイブワン製スーツ

日本屈指の技術力で知られるファイブワンファクトリーが製作を手がけたハイグレードスーツ。誇張を控えつつ手抜かりなく仕立てることをモットーとし、ポケットの玉縁など細かいところほど丁寧に作られている。手仕事も惜しみなく注入し、シップスが考える普遍のスタンダードを理想的な形で体現した渾身作だ。生地はドーメルのアマデウス365。10万7800円(シップス 銀座店)
BARNEYS NEW YORK
バーニーズ ニューヨークの「ニュースタンダードスーツ」

新しい時代のベーシックを目指して開発されたモデル。適度にゆとりをもたせたフィッティングと、必要最低限の副資材による軽快な仕立てで時代性を表現している。生地はヴィターレ・バルべリス・カノニコのウールサージ。流行を問わないハイクオリティな素材で、ビジネススーツとして長く愛用できること請け合いだ。9万3500円(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター)
UNITED ARROWS
ユナイテッドアローズの「Sモデル」

マルゾット社のシャンブレーファブリックを採用。本来フォーマルな素材感だが、色をシックなグリーンとすることで洒落着としてのスーツに仕上げている。大人気の「Sモデル」は、端正でありながら柔らかい仕立てが魅力。美観と着心地の両立が好評だ。肩の雰囲気もナチュラルかつクリーンで、非常に洗練された印象。9万200円(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)

Profile
[中央左]ビームス クリエイティブディレクター
中村 達也さん
これまでのMEN’S EXのスーツ特集の座談会には最多登場となるスーツのご意見番的存在、ビームス クリエイティブディレクターの中村達也さん。
[中央右]ソブリン ブランドディレクター
太田 裕康さん
ソブリンのブランドディレクターである太田裕康さんは、2021年秋にブランドを一大リニューアルし、大人のクラシックスタイルを牽引。オリジナルスーツ開発にも力を注ぐ。
[右]ファッションエディター
小曽根 広光
MEN’S EX時代にもスーツ特集を数多く担当、ビスポークスーツにも造詣が深いファッションエディター小曽根。
[左]MEN’S EX編集長
平澤香苗
編集長の平澤は、イタリア出張時にビームス中村さんとスーツファクトリーを多数訪問。自身でもイタリアンブランドのオーダースーツを愛用する。
[MEN’S EX Winter 2022の記事を再構成]
※表示価格は税込み