PHEVユニット改良でより遠くまで走れるように

さて、あらためてアウトランダーに搭載されたPHEVユニットを紹介しておこうか。基本的なシステムは先代のユニットをベースとしたもので、フロントに2.4リッターガソリンエンジンは充電用に使いつつも状況に応じてフロントモーターとともに駆動力にも利用。リアに独立したモーターを備えることで前後駆動力を独立してコントロールする。モーター出力は前後ともにアップ、また、駆動力バッテリーにおいては小型化しながら出力を引き上げるといったスペックアップも特徴だ。

いうまでもなくプラグインゆえに外部からの充電も可能で、さらに新採用となった樹脂製シールドガソリンタンクの容量を56リッターへと増したことも手伝って、総合航続可能距離を伸ばしたことはもちろん、EV走行換算距離も最大で87km(WLTCモード・Mグレード)を実現。また、これまで同様に100V AC電源出力(トータル1500W)や、クルマと住居をつなぐV2Hにも対応。V2Hでは、先代で一般家庭電力量の約10日分とされた供給量を、12日間にまで高めているとのことだ。
