全面ウインドウの心地よいキャビン

特徴的なコンセプトカーを数多く発表してきたルノーらしく、スイートN°4も個性的なデザインに仕立てられている。
キャビンはボディサイズをそのままに、ほぼ全面をポリカーボネート製のウインドウに変更。自然の光を多く取り入れ、アーティストのスタジオと同等の明るさの、心地よい空間に仕立てられている。
インテリアには、暖かくエネルギッシュな質感を実現するため様々なファブリックを使用。ダッシュボードはイエローのベルベット、シートはシェニール織りの厚いリブで仕上げられている。キャビンには天然繊維のカーペットやクッションを設置し、特徴的な木製の引き出しを追加。これらの素材はすべてフランス製が用いられ、パリの高級家具メーカーから供給を受けたという。

また、「スイートなホテルの雰囲気」のエクステリアは、現代建築のセメント感を演出するため3層構造の塗装を実施。フロントは、グリル部分をポリッシュドアルミでダイナミックな印象としつつ、ベースのレトロさを残した暖色のヘッドライトを配置している。
60周年を記念したルノー4のワンオフモデルは、パリのシャンゼリゼ通りにあるアトリエルノーにて展示中。ここではルノー4の様々な仕様も見られるということだ。
文・編集=iconic 写真=ルノー