Suit Style

ウォームな素材感で統一しつつ色使いでモダンさを表現
「今回は小柄と大柄、2種類のタッタ―ソールシャツをご紹介しましたが、スーツスタイルに使いやすいのは小柄のもの。スポーティ感が強い大柄だと、少々コッテリとしたカントリースタイルに転びがちだからです。ここではブリティッシュの定番素材であるホームスパンのスーツで秋冬らしさを演出し、タイも起毛感のあるシルク素材を選んで全体を温かみのあるイメージで統一しました。ただし、タイをチャコールグレーベースにしてモノトーン基調にすることで、都会的な印象にまとめています。これによって懐古趣味に見えず、時代感のある装いに仕上がります」
[ UPDATE POINT ]
- 小柄タッターソールでシックにまとめるべし
Jacket Style

新鮮さを醸し出す秘訣はタイの色目にあり
「ジャケットに合わせるなら、タッターソールの特徴がわかりやすく引き立つ大柄を合わせるとよいでしょう。今回はツイードジャケットにコーデュロイパンツを合わせて、王道のブリティッシュカントリーをベースにしたコーディネートを組みました。ここで重要なのがネクタイの色目。旧来のセオリーなら、ボルドーやグリーンなど、英国の定番的な色目のネクタイを合わせますが、あえて少しイタリアのテイストが感じられるイエローとネイビーのストライプを選びました。渋い色みのジャケットに対して明るいシャツタイを選び、互いを引き立てているのもポイント」
[ UPDATE POINT ]
- 渋色ジャケットには明るめシャツが映える
ビームス クリエイティブディレクター
中村 達也さん
1963年、新潟県生まれ。アイビーからブリティッシュ、フレンチ、イタリアンクラシックと各国のスタイルをリアルタイムで経験。“時代性のあるクラシック”を常に模索している。
[MEN’S EX 2021年12月号DIGITAL Editionの記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
※表示価格は税込み。