シングルJKはボクシー、ダブルJKはややシェイプを効かせたシルエット

堀切 シングルは細身で1960年代テイスト。そのころ、ファッションに敏感な男性が着ていた、レノマのスーツやジャケットの雰囲気を取り入れています。ダブルは1970年代のサンジェルマンスタイルですね。ウエストをやや絞っていますが、腰から裾に向かって少し広がったシルエット。ダブルの着丈はシングルよりもやや長めです。
時田 通常は同じボディを基にフロントの仕様をアレンジする場合が多いんです。エディフィスではこだわりとして、シングルとダブルのボディは、それぞれ専用のものを使用します。もちろん、今回は1960年代、1970年代のテイストで、さらにボディが変化しますから、その点は徹底して両者の違いを表現しました。

シングルJKはノーベント、ダブルJKはセンターベントで、裾回りも個性的

少々意外だが、シングルはサイドベンツ、ダブルはセンターベントを採用している。ここにもレノマらしさが垣間見える。
堀切 着丈のバランスは重要です。着丈が短すぎてヒップが見えるのは気になります。なので、そうならないバランスに設計しています。シングルはサイドベンツ、ダブルはセンターベントですが、こうした点も、昔からルールにとらわれないレノマの姿勢の表れと言えるでしょう。
快適性と着るほどに増す味わいを両立した、ドーメルの生地を使用

時田 エディフィスから、ドーメルの生地を提案しました。シングルはスポルテックス、ダブルはトラベルレジスタント。やはり最近は、イタリア物を筆頭に、軽くて薄く、しなやかな生地が主流です。でも、こちらはレノマらしさを重視した生地。ハリ、ほどよい厚みがあり、個性的でストイックな表情を楽しめます。
「構築的で緊張度の高いコレクションですが、オーダーTシャツやデニムとのコーディネイトも提案したい」(時田氏)。
「自由になにを合わせてもよいジャケットです。モーリスさん自身もルールに縛られない方ですから、そう思っているはずです」(堀切氏)。
お二人の言葉からもわかるように、今回のジャケットはファッションの楽しさを改めて思い起こさせてくれる出来栄えだ。ぜひ、実際に触れて、その魅力を感じてほしい。
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renoma PARIS & DORMEUIL ブレザージャケット 7万9200円
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エディフィス 丸の内 TEL:03-6212-2460
文=川田剛史 写真=村上 健
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