期間限定のご当地フードも見逃せない!

作品めぐりをしていると、自らの五感をフル回転させて鑑賞しているためでしょうか、妙におなかが減ってきます。そんな時は、「奥能登国際芸術祭2020+」の開催期間のみ限定で提供されているご当地メニューをお試しください。なにしろ、普段は人口13,500人ほどしか住民がいない小さな市ですから、飲食店の数やキャパシティーは大きくありません。週末などはランチ難民になる方も少なくありませんので、その意味でもお勧めです。
まずはスズ弁。その名の通り、珠洲市の名産品を使って丁寧に作られたお弁当です。いもだこ(ジャガイモと蛸を煮付けた郷土料理)、あての葉(抗菌作用がある木の葉)、古代米のおにぎり、地元野菜の天ぷらなど、特に豪華というわけではありませんが、優しい味付けです。ランチに買って海を見ながら食べるもよし、宿泊場所に持って帰ってお酒のつまみにするのもよし(私はこちらでした)、必ず一度は食べてほしいイチ押しお弁当です。


小腹が減ったら食べてほしい、ワンハンドメニューも多数用意されています。たくさんあり過ぎて紹介できないのですが、私が特に気に入ったものを2品ご紹介しますね。まずは、木ノ浦ビレッジで提供されているSUZU PINTXOS(ピンチョス)。あえてスペイン語ではなくバスク語表記で書かれているだけに、サンセバスチャン旧市街から見える海を想像しながら食べてほしい一品です。眼下に広がる海はラ・コンチャ海岸……というにはちょっと無理がありますが、木ノ浦ビレッジから見える素晴らしい景色とともにお楽しみくださいませ。

続いて、「能登大納言きんつばぁ~」です。メルヘン日進堂さんという、地元では有名なお菓子屋さんで提供されています。こちらの名物はバームクーヘンなのですが、今回は和菓子のきんつばで勝負。能登大納言という品種の小豆を使い、黒ゴマと珠洲塩で風味を利かせたきんつばをスティックに刺したことで、ワンハンドで気軽に食べられるようになっています。

そして、とにかく映える「潮彩フロート」。道の駅すず塩田村で提供されています。揚げ浜塩田で作られた珠洲塩を使った塩ラムネと塩ソフトクリームが使われていますので、甘いだけではなく、少しだけ塩味と旨味が利いた、すっきりフロートに仕上がっています。そしてこの潮彩フロートを買ったら、とにかく目の前の海まで行きましょう。そこで撮る写真の映えることと言ったらもう……くれぐれも上空のトンビに気を付けて!
