9月 長月(ながつき、ながづき)
身に着けると活力が回復するパワーカラー【オレンジ】
まだ残暑の厳しい季節だが、そろそろ秋の装いの準備を始めたい。今回はオレンジをテーマに、季節の移ろいにも合わせられる色使いを提案する。うまく活かして元気で頼れる男性像を目指そう。
[STYLE1]晩夏に取り入れたい最強パターンはコレ!

暑いなかでも頑張る元気のよさと誠実さが共存したコーディネート。オレンジ、ネイビーともに明るい色使いは、特に晩夏に最適で、活力と誠実さを表現するならうってつけです。
元気と活力を感じさせながら、高貴な色でもある奥深さに注目
元気、健康的といった印象がオレンジの持ち味。周囲へのアピールだけでなく、実は身に着けることで疲労時の活力補給にも心理的効果がある。古来、皇太子の袍の色として禁色である黄丹も、オレンジ色である。活力の色でありながら、高貴な色という背景は興味深い。
オレンジの「色彩感情」とは?
元気、活動的、社交的
「情熱の赤と笑顔を呼ぶ黄色、その両方の利点を持ち合わせているのがオレンジの特徴。たわわに実るオレンジのように、集団を意識させることから、仲間意識や社交性、親しみやすさを感じさせます。また、目にすると血流がよくなり、食欲向上の心理的効果もあり、社内の頼れる兄貴分や上司といった印象にも貢献します」
定番色とオレンジの相性は?
青ならオレンジが引き立つ
「色を体系化するとオレンジの補色はブルーです。この2色を組み合わせると補色対比効果で互いの良さを引き立てることから、オレンジの活力に満ちた魅力がいっそう高まります。さらに、ブルーの知的で誠実な印象が加味され、信頼できる人柄も演出できるんです。つまり、オレンジ×ブルーで“デキる男”像を手に入れることが望めます」
オレンジで装う時の注意点は?
全体の鮮やかさを統一
「コーディネートをご参照いただくとわかりますが、ほかの色と組み合わせる時に、まとまりがよくなるよう、鮮やかさをオレンジと揃えるようにしましょう。STYLE 1のようにオレンジが明るい場合、ネイビーも明るめにするといった具合です。ほかがダークトーンなのに、オレンジだけが鮮やかだと悪目立ちするのでご注意を」