折々の季節を肌に感じるグラマラスな滞在

いよいよ、頑張ったご褒美。富士山麓に佇む日本初のグランピングリゾート、星のや富士にチェックインする。キャビンと呼ばれる40の客室は、それぞれが独立したコンクリート打ち放しの2階建てになっている。スタッフの案内により、小道を客室まで歩く。
部屋の鍵を開けた瞬間、大きな窓の向こうの大パノラマが目に飛び込んでくる。室内からドアを開けて、広いテラスに出てみる。ゆったりと足を伸ばせるソファに座って流れる雲を見ながら、鳥や風の音に耳を傾ける。河口湖畔の壮大な情景は圧倒されるほどの迫力だ。

自然の景色が絵のように映える白を基調としたキャビンは、ベッドとソファ、そして必要なものがコンパクトにまとまっていて、キャビンには、テレビはもちろん、時計もない。冷蔵庫には、シャンパンからワイン、ビールまでさまざまなアルコールが用意され、夜にはテラスに火がともされる。過剰な情報にあふれた日常から、余分なものだけが削除されていた。

程なく、フットトリートメントを受ける時間に。富士山登山を経験した方の声としてよく聞かれることは「登りよりも下りの方がつらい」というもの。不規則な下り坂の連続は、想像よりも足への負担がかかる。そのため後泊プランでは、夕食の前に、下山後の疲れた体をやわらげるフットトリートメントを受けることができる。トリートメントはしっかり研修を受けた星のや富士の専任スタッフが担当してくれる。アクティブな女性スタッフが多く、休日には登山やキャンプ、SUPなどを楽しんでいるという。富士登山についても、それぞれに個人的な思いや体験談を話してくれた。富士山愛に溢れたスタッフたちからのサービスはとても気持ち良く、好感がもてた。