高い防水性能や堅牢性によりアウトドアやスポーツでの活躍はもちろん、ファッションアイテムとしても人気のダイバーズウォッチ。そんなダイバーズのバイヤーズガイド『超本格ダイバーズウォッチ大全』が発売に。ここでは、その中身をピックアップしてご紹介。
【注目のダイバーズウォッチ】
ロンジン レジェンドダイバー
LONGINES(ロンジン)

歴史あるモデルを現代に蘇らせたインナーベゼルの都会派ダイバーズ
ロンジンが初めて防水機能付きの腕時計を手がけたのは1937年。歴史的傑作キャリバー13ZNを搭載したクロノグラフのプッシュボタンに、防水性を高める特許技術を施したのがルーツである。時を経て’58年、同社初の本格ダイバーズ「ノーチラス スキンダイバー」を完成させ、翌年には他の名門もこぞって取り入れたピケレスSA社製スーパーコンプレッサーケース採用の「Ref.7402」が登場。同モデルでは、破損や損傷が起きやすかった従来のアウターベゼルを廃し、60分計目盛り入りのインナーベゼルを新たに導入した。また’64〜’65年、「Ref.7402」の後継機として発表された「Ref.7494」では、前作のスタイルを受け継ぎつつも随所に改良を施し、防水性も120mから200mに向上させている。
ロンジンの数ある復刻モデルの中で、とりわけ高い人気を誇る1本が、これらの傑作モデルをもとに製作された「ロンジン レジェンドダイバー」だ。本作は2007年に限定で復刻されて以降、ロンジンファンだけでなく、レトロ好きなすべての時計ファンを虜にしてきた。その大きな要因はリアルな復刻スタイルにあるだろう。デザインはもとより、文字盤のインデックスや針の形状、ロゴなどの表記、インナーベゼル、裏蓋の刻印といったディテールにいたるまで、オリジナルに忠実に再現。自社の膨大なアーカイブを大切にストックし、それをもとに再現するロンジンだからこそ可能な技といえよう。
そして2021年発表された新作では、ディテールの忠実な再現はそのままに、ブルーとブラウン2種類のグラデーションダイヤルがエントリー。繊細な濃淡が美しいポリッシュ仕上げのラッカー文字盤は、いっそう’60年代的なレトロ感を醸し出す。それぞれのディテールもまた、ヴィンテージな風合いを深めている。復刻ブームを牽引するロンジンならではの素晴らしい仕上がりだ。
1950~60年代に発表されたモデルのデザインを忠実に再現
新作のベースは、1964〜65年製のRef.7494をはじめとした’50年代末~’60年代初頭の複数モデル。数字とバーを融合したインデックスや個性的な針、インナーベゼルなど当時のモデルの仕様が忠実に再現された。
